VYMの2021年9月期の分配金が発表されました。
VYMと言えば、トータルリターンの高い高配当ETFでしたね。
今回も分配金についてみていきます。
夏が終わる・・
VYMとは
VYM(Vanguard High Dividend Yield ETF)はバンガード社が運用する米国高配当ETFの一つです。
VYMの特徴は、予想配当利回りが市場平均を上回る銘柄で構成されたETFです。
配当利回りが高めの銘柄を選別しているため、構成銘柄にGAFAMをはじめするグロース株は無く、金融セクタが多めのETFとなっています。
約400銘柄で構成されたETFにもかかわらず、経費率は0.06%と良心的です。
純資産額は約4兆円。
現在の投資信託組入れ上位銘柄は以下の通りです。
名称 | 数量 | 値 | ファンドの割合 |
---|---|---|---|
JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー(JPM:US) | 8.63 百万 | 1.38 十億 | 3.56 |
ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)(JNJ:US) | 7.56 百万 | 1.31 十億 | 3.37 |
ホーム・デポ(HD:US) | 3.09 百万 | 1.01 十億 | 2.59 |
プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)(PG:US) | 6.99 百万 | 995.12 百万 | 2.56 |
バンク・オブ・アメリカ(BAC:US) | 21.64 百万 | 903.50 百万 | 2.33 |
コムキャスト(CMCSA:US) | 13.08 百万 | 793.84 百万 | 2.05 |
ファイザー(PFE:US) | 16.01 百万 | 737.74 百万 | 1.9 |
シスコシステムズ(CSCO:US) | 12.12 百万 | 715.44 百万 | 1.84 |
エクソンモービル(XOM:US) | 12.16 百万 | 662.87 百万 | 1.71 |
ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ:US) | 11.89 百万 | 654.04 百万 | 1.69 |
VYMの分配金
2021年9月期のVYMの分配金は1株あたり$0.7488で、前回の6月期の$0.7523と比べると0.47%減配しています。
一方で、前年同期比で見てみると、昨年9月は$0.7053でしたので、6.17%の増配となりました。
1株あたりの分配金 | 今期の増減配率 | |
---|---|---|
2020.6 | $0.8368 | -10.52% |
2020.9 | $0.7053 | 6.17% |
2020.12 | $0.8096 | -7.51% |
2021.3 | $0.6564 | 14.08% |
2021.6 | $0.7523 | -0.47% |
2021.9(今回) | $0.7488 | – |
ETFは構成銘柄が定期的に入れ替わることを踏まえると、各回の分配金だけで良し悪しを比較するのは難しいところです。
ということで、SPYDと同様に年単位で見てみましょう。
今年の12月期は未定ですが、9月期までの累計(緑のブロックの位置)はSPYDと同様に過去最高になっていますね。
2021年はまだ途中経過ですが、12月期は比較的高めの分配金が得られそうです。
VYMは綺麗な右肩上がりで毎年分配金額が増額(増配率2~10%!)されていますから、今年も期待できそうですね。
安心してみていられる
これを見てしまうと、長期的に分配金を得るつもりならVYMが最適解かもしれませんね。
VYMの利回り
続いて、分配利回りについてみてみます。
bloombergによると、直近の配当利回りは2.86%でした。
これは、現在の株価$104.84を基準にしているのと、今回と同額の分配金が4回支払われ場合のベンチマークです。
では、直近一年(4回分)の分配金を基に利回りを見てみます。
1株あたりの分配金 | |
---|---|
2020.12 | $0.8096 |
2021.3 | $0.6564 |
2021.6 | $0.7523 |
2021.9(今回) | $0.7488 |
合計 | $2.9671 |
直近一年の分配金は、合計$2.9671。
現在のVYMの株をベースに分配利回りに換算すると2.83%となります(現在の株価$104.84)。
VYMは米国高配当ETFと言われる割には分配利回りが高くありませんが、増配率は2~10%と高いことから将来の分配金に期待するETFとなります。
人によって高配当投資に期待するものが違うと思いますが、私は将来よりも今のインカムゲインを長期的に形成してくれることを高配当投資には期待しています。
また、VYMは分配金以上にキャピタルゲインも狙えるETFですから、持っていて非常に楽しめるETFなのは間違いありません。
私の今後のVYM投資計画
私は6月からVYMの取得を一時的にストップしています。
理由は、私の投資方針として今は分配利回り3.5%以上の高配当投資をする方針であり、VYMの利回りがそれに満たさなくなったからです。
これはVYMが悪いとかオワコンという事ではなく、単純に自分の基準から外れただけです。
私としては投資のモチベーションを高める為に直近の配当金・分配金をある程度確保しておきたいという思いがあるので、利回り高めのETFを対象としています。
加えて言うと、 ジュニアNISAの方にも投資資金を回そうと思っているため種銭の確保したいという思いもあります。
せっかくならNISA枠いっぱい利用したいですからね。
という事で、当面はVYMの定期購入を見送ります。
分配金が多めに出たときなどに、スポット的にVYMを購入するかもしれません。
まとめ
VYMの2021年6配金が発表されました。
分配金は1株あたり$0.7488で、前期比約0.47%減配となりました。
一方、前年同期比と比較した場合、6.17%の増配となりました。
現在の分配金利回りは実質2.8%と株価の上昇伴い、利回りは低迷気味となっています。
VYMは分配利回りこそ2.8%と(高配当ETFとしては)低めですが、5年トータルリターンは10%を超えるETFです。
増配率が高いので、現時点での分配利回りを気にせず将来的なインカムゲインに期待するならVYMは積極的に買うべき資産だと思います。
参考になれば幸いです。
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