VYMの2021年6月期の分配金が発表されました。
最強の高配当ETF
VYMとは
VYM(Vanguard High Dividend Yield ETF)はバンガード社が運用する米国高配当ETFの一つです。
VYMの特徴は、予想配当利回りが市場平均を上回る銘柄で構成されたETFです。
配当利回りが高めの銘柄を選別しているため、構成銘柄にGAFAMをはじめするグロース株は無く、金融セクタが多めのETFとなっています。
約400銘柄で構成されたETFにもかかわらず、経費率は0.06%と良心的です。
純資産額は約4兆円。
VYMの分配金
2021年6月期のVYMの分配金は1株あたり$0.7523で、前回の6月期の$0.6564と比べると約14%増配しています。
一方、コロナショック真っ只中だった2020年6月期の分配金は$0.8368あり、前年同時期比では約10%の減配となりました。
1株あたりの分配金 | 今回の増減配率 | |
---|---|---|
2020.6 | $0.836800 | -10.10% |
2020.9 | $0.705300 | 6.66% |
2020.12 | $0.809600 | -7.08% |
2021.3 | $0.656400 | 14.61% |
2021.6(今回) | $0.752300 | ー |
前期のVYMの分配金が大幅に減配だったことを踏まえると、今回増配したことは一安心といったところでしょうか。
今年に入ってVYMの株価が右肩上がりで推移していく中で、前年同時期比で約10%の減配というのは正直ガッカリですね。
ガッカリ
VYMの利回り
発表されたVYMの利回りは権利確定日の基準価格($102.66)ベースで2.93%となっています。
前回分配時(2020年3月)は、分配利回りが2.63%だったことを考えると、若干上昇しています。
VYMは米国高配当ETFと言われる割には分配利回りが高くありませんが、増配率は7~10%と高いことから将来の分配金に期待するETFとなります。
人によって高配当投資に期待するものが違うと思いますが、私は将来よりも今のインカムゲインを長期的に形成してくれることを高配当投資には期待しています。
バランスが大事
私の今後のVYM投資計画
今回の分配金の発表を受けて、VYMの分配利回りが3.5%を下回ったことから私は、買いを一時事的にストップする予定です。
VYMは今後の増配とキャピタルゲインを狙える稀有なETFですが、利回りを見れば割高感が否めません。
しかし、これまでも考えてきたとおり私にとってVYMは「投資し続けるべき銘柄」にあることは変わらないので、当面売ることはありません。
これまで私は高配当銘柄に全力投資してきたので、ジュニアNISAへの投資を全くしていませんでした。
というのも、今は高配当投資が必要だという思いが強いのと、ジュニアNISAで高配当投資は違うだろ?という思いから、あえて特定口座で高配当ETF(SPYD、VYM、HDV)を購入していました。
次はジュニアNISAの方にも投資資金を回そうと思っているため、一旦分配利回りが3.5%程度まで上がるまでHDVとVYMの投資をお休みしたいと思います。
ジュニアNISAは年間投資枠が決まっているため、今年のNISA枠を活用するためにも自分の投資基準を下回ったHDVとVYMの購入を辞めて、限りある投資資金から捻出することを決めました。
もし、HDVとVYMの株価が暴落することがあれば、そこは積極的に買い増ししていきたいと思います。
収入が低いのがもどかしい~~
HDVもVYMも成長が見込める高配当ETFなので、現時点での分配利回りが3.5%を下回るからと言って投資に適さないという事では決してありません。
あくまでも、自分が投資を続けていく上での私の考え方や投資の軸をこのような形(利回り3.5%)で持っている、という事です。
まとめ
VYMの2021年6配金が発表されました。
分配金は1株あたり$0.752300で、前期比約14%の増配となりました。
分配金利回りが2.9%と前期比では若干上昇する結果となりました。
VYMは分配利回りこそ2.93%と(高配当ETFとしては)低めですが、5年トータルリターンは10%を超えるETFです。
現時点での分配利回りを気にせず、将来的なインカムゲインに期待するならVYMは積極的に買うべき資産だと思います。
通常、権利落ち日以降は株価が下落する傾向がありますので、今後の成長をVYMに期待するならこのタイミングで投資しておくのが良いかもしれません。
トータルリターンの高さとコロナショックでの底堅さを見せつけたVYMは、私の頼れる資産になりそうです。
参考になれば幸いです。
追記(2021.6.28)
VYMの分配金が支払われました。
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