SPYDの2021年9月期の分配金が発表されました。

最近、夏の暑さも和らいですっかり涼しくなってきましたね。
また、SNSやブログでSPYDの分配金の見出しをみると、秋を感じずにはいられません。

あぁ、9月もおわりか
今回は2021年9月期のSPYDの分配金について、見ていきたいと思います。
SPYDとは
米国を代表する株式から形成される株価指標(インデックス)S&P500のうち、高配当銘柄の上位80銘柄に均等投資するETFです。
米国高配当ETFの中でも分配率は高い水準で、VYM・HDVと並ぶ人気の米国高配当ETFです。
景気敏感セクターと言われる金融・不動産セクターを約3割含んでいます。
現時点のセクター比率は以下の通り。
銘柄名 | 組入比率 |
---|---|
公益事業 | 17.55% |
金融 | 17.31% |
不動産 | 16.28% |
エネルギー | 11.56% |
生活必需品 | 8.91% |
コミュニケーション・サービス | 6.36% |
素材 | 6.14% |
情報技術 | 6.12% |
ヘルスケア | 6.09% |
一般消費財・サービス | 3.68% |
構成銘柄は以下の通りです。
名称 | 数量 | 値 | ファンドの割合 | |
---|---|---|---|---|
1 | ベーカー・ヒューズ(BKR:US) | 2.90 百万 | 69.35 百万 | 1.48 |
2 | コメリカ(CMA:US) | 873.38 千 | 64.69 百万 | 1.38 |
3 | マラソン・ペトロリアム(MPC:US) | 1.10 百万 | 64.48 百万 | 1.37 |
4 | キーコープ(KEY:US) | 3.06 百万 | 63.62 百万 | 1.36 |
5 | ハンチントン・バンクシェアーズ(HBAN:US) | 4.24 百万 | 63.32 百万 | 1.35 |
6 | エンタジー(ETR:US) | 569.72 千 | 63.26 百万 | 1.35 |
7 | エクセロン(EXC:US) | 1.26 百万 | 62.73 百万 | 1.34 |
8 | メットライフ(MET:US) | 1.02 百万 | 62.68 百万 | 1.34 |
9 | フランクリン・リソーシズ(BEN:US) | 2.00 百万 | 62.59 百万 | 1.33 |
10 | ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(WBA:US) | 1.26 百万 | 62.42 百万 | 1.33 |

SPYDは純資産総額が5千億円を超える大型ファンドとなっています。
SPYDの分配金
2021年9月期の分配金は1株あたり$0.386582で、SPYDの現在価格($38.57@2021/9/21)を基準にすると4.01%の分配利回りとなります。
前回の6月期と比べると$0.398912から約3%減配しました。
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SPYDは今年の3月期が非常に良かった分、2期連続で減配となっています。
参考までに、直近の分配金の推移を見てみます。
1株あたりの分配金 | 今期の増減配率 | |
---|---|---|
2020.6 | $0.365715 | 5.71% |
2020.9 | $0.263500 | 46.71% |
2020.12 | $0.606000 | -36.21% |
2021.3 | $0.636159 | -39.23% |
2021.6 | $0.398912 | -3.09% |
2021.9(今回) | $0.386582 | – |
こうしてみると、今回の分配金額は昨年9月期と比べて46.7%増配していますが、 昨年12月期と比べると36.2%減配という事が分かります。
昨年の9月はえげつないほど分配金が少なかったので増配率として大きく見えますが、実は2018年・2019年の9月より少ない金額です。
とはいえ、分配月毎に分配金額にバラつきがあるものですから、単発での分配金のみをみて一喜一憂するものでもありません。
では、年単位で見るとどうでしょう?

今年の12月期は未定ですが、9月期までの累計(緑のブロックの位置)は過去最高になっていますね。
ちなみに、最も分配金が多かった年は2019年の年間$1.746223です。
2021年はまだ途中経過ですが、9月期までで$1.421653の分配金を得られていますから、12月期に$0.32457以上の分配金が出ればSPYDの年間分配金額の記録更新ですね。
SPYDは12月期の分配金が多くなる傾向がありますので、普通に出してくれれば過去最高の利回りを達成できます。
SPYDの利回り
続いて、分配利回りについてみてみます。
bloombergによると、直近の配当利回りは4.01%でした。
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これは、現在の株価$38.57を基準にしているのと、今回と同額の分配金が4回支払われ場合のベンチマークです。
では、直近一年(4回分)の分配金を基に利回りを見てみます。
1株あたりの分配金 | |
---|---|
2020.12 | $0.606617 |
2021.3 | $0.636159 |
2021.6 | $0.398912 |
2021.9(今回) | $0.386582 |
合計 | $2.028270 |
直近一年の分配金は、合計$2.28270。
という事は、分配利回りに換算すると5.25%となります(現在の株価$38.57)。
意外と利回り高いですね。
現在のSPYDの株価は分配金の権利確定日を過ぎて下落した金額なので、実際はもう少し高い価格で買った人もいると思います。
現状の分配金を基準とした、取得単価別の分配利回りは以下のようになります。
今後$46でSPYDを取得したとしても表面分配利回りが4.4%。
総じて高い利回りですね。

バックボーンがS&P500で高い分配利回り、そりゃみんな注目しますよね
私の今後のSPYD投資計画
結論から書くと、当面はこれまでと変わらず当面はSPYDの取得を継続したいと考えています。
高配当株投資を続けてきて順調にインカムが増えてきてくれていることから、生活に余裕を持って投資判断が出来ています。
高配当投資は第2の収入減の確保によって投資モチベーションの維持に繋がりますし、老後の自分年金の形成に繋がりますから、私は投資の第一歩に高配当投資をしてみるのは良いと思います。
高配当ETFとしては、SPYDの他にもHDV、VYMがあり、自分に合ったものを選べる(組み合わせられる)のがいいですね。
最近ではQYLDというNASDAQ100に基づく超高配当ETFに人気があるようで、選択肢が増えています。
ただし、高配当投資はインデックス投資に比べてトータルリターンが低くなりがちです。
高配当株とインデックスに並行して投資するか、ゴールを決めてある程度のインカムを確保したらインデクス投資に乗り換えるのがいいかな、と思ってます。
そういう意味では、私は少しづつインデックス投資への比率を高めるフェーズになっています。

理想は配当金生活なんだけどな・・
まとめ
2021年9月期の分配金が発表されました。
分配金は1株あたり$0.386582で、昨年9月期と比べて46.7%増配という結果でした。
とはいえ、コロナの影響が大きかった昨年9月期はSPYDの分配金が少なかった時期なので、大きな増配ではありません。
しかしSPYDは株価が高騰する中、実質利回りが5%を超える実績を残している点は評価すべきです。
一方、いつもの事ながら分配金確定直後なので、今後SPYDは値を下げると思われます。
米国経済のリセッション入りがささやかれる中で、どこまで値を下げるか気になりますね。
SPYDが欲しかった人は、今が買い時かもしれません。
私は、当面SPYDを積立てる予定です。
あくまでも、投資は自己責任でお願いします。
今回も参考になれば幸いです。
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