SPYDの2023年6月期の分配金が発表されました。
夏のボーナス査定です
SPYDとは
米国を代表する株式から形成される株価指標(インデックス)S&P500のうち、高配当銘柄の上位80銘柄に均等投資するETFです。
米国高配当ETFの中でも分配率は高い水準で、VYM・HDVと並ぶ人気の米国高配当ETFです。
景気敏感セクターと言われる金融・不動産セクターを約3割含んでいます。
現時点のセクター比率は以下の通り。
業種 | 組入比率 |
---|---|
不動産 | 22.69% |
金融 | 17.87% |
公益事業 | 14.03% |
一般消費財・サービス | 9.66% |
生活必需品 | 8.06% |
素材 | 7.75% |
コミュニケーション・サービス | 5.61% |
エネルギー | 5.21% |
ヘルスケア | 3.46% |
情報技術 | 2.89% |
資本財・サービス | 2.76% |
上位構成銘柄は以下の通りです。
名称 | 数量 | 値 | 比率 |
---|---|---|---|
ダーデン・レストランツ(DRI:US) | 636.84 千 | 105.72 百万 | 1.6 |
フォード・モーター(F:US) | 7.30 百万 | 105.23 百万 | 1.59 |
ピナクル・ウエスト・キャピタル(PNW:US) | 1.26 百万 | 104.50 百万 | 1.58 |
アバロンベイ・コミュニティーズ(AVB:US) | 537.11 千 | 103.37 百万 | 1.56 |
オムニコム・グループ(OMC:US) | 1.08 百万 | 102.69 百万 | 1.55 |
インターパブリック・グループ(IPG:US) | 2.55 百万 | 102.04 百万 | 1.54 |
アイアンマウンテン(IRM:US) | 1.78 百万 | 101.19 百万 | 1.53 |
エセックス・プロパティー・トラスト(ESS:US) | 425.35 千 | 100.77 百万 | 1.52 |
サザン(SO:US) | 1.39 百万 | 100.02 百万 | 1.51 |
UDR(UDR:US) | 2.29 百万 | 99.36 百万 | 1.5 |
SPYDの分配金
2023年6月期の分配金は1株あたり$0.465386で、6/16終値のSPYDの価格を基準にすると5.00%の分配利回りとなります。
前回の月期と比べると$0.387419から約20.12%増配しました。
意外にも増配?
参考までに、直近の分配金の推移を見てみます。
1株あたりの分配金 | 今期の増減配率 | |
---|---|---|
2022.6 | $0.404990 | 14.91% |
2022.9 | $0.418383 | 11.23% |
2022.12 | $0.507258 | -8.25% |
2023.3 | $0.387419 | 20.12% |
2023.6(今回) | $0.465386 | 0.00% |
ご覧の通り、前年同期比でみると14.91%増配しています。
ウホッ!いい感じ。
これまでの分配金推移と今回の分配金をグラフで見てみます。
縦軸の単位は$(ドル)です。
今年は3月期の出だしから躓いた感じがありましたが、今期の分配金を加えると2019年と同水準となっています。
トータル額では前年同期比でみると、約2割弱減配しています。
1株あたりの分配金 | 今年の増減配率 | |
---|---|---|
2020.6 | $0.365715 | 27.25% |
2021.6 | $0.398912 | 16.66% |
2022.6 | $0.404990 | 14.91% |
2023.6(今回) | $0.465386 | 0.00% |
この表を見て頂いても分かる通り、SPYDの6月期の分配金としては過去3年間でもっとも良い結果となっています。
上記以外の過去の6月期を見ても過去最高です。
サイコーや!
ちなみに、円換算での分配金はいくらなのでしょうか。
円安が進んでいる今の状況では、円ベースでの分配金は上昇しているはずです。
今後比較可能にするためにも、記録しておきます。
6月18日時点の為替レートは、(終値)1ドル=141.82円。
この為替レートを基準にすると、今回の分配金は66.00104252円となりました。
前回に比べるとだいぶ円安が進んでいますから、今回の分配金は増配と相まって日本円では大きく増加しています。
分配金(円) | 為替(ドル円) | |
---|---|---|
2022.3.18 | 77.7834507 | 119.17 |
2022.6.22 | 55.1839374 | 136.25 |
2022.9.16 | 59.79111453 | 142.91 |
2022.12.16 | 69.33709602 | 136.69 |
2023.3.17 | 51.05795001 | 131.79 |
2023.6.16 | 66.00104252 | 141.82 |
SPYDらしく乱高下してます。
素直に喜ぶべきなのかな?
利回り
続いて、分配利回りを見てみます。
bloombergによると、直近の分配利回りは5.00%でした(@2023/6/17)。
これは、当時の分配金発表当時のSPYDの基準価格$37.20に基づいているのと、今回と同額の分配金が4回支払われ場合のベンチマークです。
ここで、改めて直近1年間の分配金を基に利回りを見てみます。
1株あたりの分配金 | |
---|---|
2022.9 | $0.418383 |
2022.12 | $0.507258 |
2023.3 | $0.387419 |
2023.6(今回) | $0.465386 |
合計 | $1.778446 |
過去一年間の分配金は、$1.778446。
この結果を踏まえると、分配利回りは4.78%となります。
ここまで価格が下がっての利回りなので、取得価格によって利回りは上下します。
分配利回りが5%を割ってしまいましたが、まだ高配当ETFと言われる部類です。
私の今後のSPYD投資計画
基本的なスタンスとしてSPYDを積極的に買う姿勢ではありません。
とはいえ、SPYDを手放すという事もありません。
3月に米国市場が低迷して、まだ下がり続けるかな?と思いましたが、今となってはそこが底でしたね。
SPYDはSPYDらしく、そこで大きく値を下げましたから分配金も下がるかと思っていましたが、蓋を開けると増配でしたね。
もしかしたら、次の9月期にその影響が出るのかもしれませんが・・。
SPYDを積極的に買わない理由は、単純にお金(種銭)が無いから、というのもあります。
逆に、もしお金があれば、今は割安な時期なので買っていると思います。
米国市場は景気が良くない状況ではありますが、そもそも株の値動きは読めないものなので買える時・欲しいと思ったときに買うくらいの気持ちで良いと思っています。
とはいえ、SPYDに限らず高配当銘柄は総じて不況に強い(不況にこそ買われる)傾向がありますので、ポートフォリオの1つとして悪くないETFだと個人的には思っています。
私の場合はSPYD含めて高配当銘柄多めのポートフォリオですが、これは意図的なもので高配当投資は出口を考える必要が無いので一生保有する前提でSPYDに投資しています。
言わば、第2の給料・年金を確保するためでもあります。
高配当銘柄としてSPYDを採用するかどうかは人によって考え方がありますが、私はイチ推しのETFです(SPYD、VYM、HDV)。
と、まぁ、そういう考えで投資してきましたので、SPYDを手放すという事はありません。
新NISAに移行するか?どうやって移行するかは考え中
まとめ
SPYDの2023年6月期の分配金が発表されました。
分配金は1株あたり$0.465386で前回と比べて20.12%増配、昨年月期と比べて14.91%増配という結果でした。
3月期SPYDは価格を大きく下げましたから、それによって分配金も下がると思っていたところ意外にも増配でした。
3月期が悪すぎたので、年は昨年同等とまでは言わずとも、2021年と同等の分配金があればありがたいです。
今年に入ってSPYDの株価は低迷していますが、配当ETFであるSPYDは底堅く株価が推移していく可能性があります。
3月から僅かに株価は戻していますが、今のSPYDは割安なので興味があれば今取得するのは悪くないと思います。
未来の株価は読めません
自己責任で投資をお願いいたします。
今回も参考になれば幸いです。
コメント