SPYDの2023年9月期の分配金が発表されました。


秋の収穫
SPYDとは
米国を代表する株式から形成される株価指標(インデックス)S&P500のうち、高配当銘柄の上位80銘柄に均等投資するETFです。
米国高配当ETFの中でも分配率は高い水準で、VYM・HDVと並ぶ人気の米国高配当ETFです。
景気敏感セクターと言われる金融・不動産セクターを約3割含んでいます。
現時点のセクター比率は以下の通り。
業種 | 組入比率 |
---|---|
金融 | 21.67% |
不動産 | 20.85% |
公益事業 | 15.26% |
素材 | 8.04% |
ヘルスケア | 8.01% |
エネルギー | 6.89% |
一般消費財・サービス | 6.19% |
生活必需品 | 6.10% |
情報技術 | 2.96% |
コミュニケーション・サービス | 2.75% |
資本財・サービス | 1.28% |
上位構成銘柄は以下の通りです。
名称 | 数量 | 値 | 比率 |
---|---|---|---|
アムジェン(AMGN:US) | 360.43 千 | 96.49 百万 | 1.55 |
シーゲート・テクノロジー・ホールディングス(STX:US) | 1.43 百万 | 94.33 百万 | 1.52 |
フィリップス66(PSX:US) | 794.13 千 | 94.17 百万 | 1.52 |
パッケージング・コープ・オブ・アメリカ(PKG:US) | 611.98 千 | 91.22 百万 | 1.47 |
アッヴィ(ABBV:US) | 592.66 千 | 90.52 百万 | 1.46 |
IBM(IBM:US) | 608.11 千 | 89.34 百万 | 1.44 |
インターナショナル・ペーパー(IP:US) | 2.62 百万 | 89.31 百万 | 1.44 |
ライオンデルバセル・インダストリーズ(LYB:US) | 934.41 千 | 88.64 百万 | 1.43 |
シェブロン(CVX:US) | 524.38 千 | 87.19 百万 | 1.4 |
NRGエナジー(NRG:US) | 2.24 百万 | 86.54 百万 | 1.39 |

SPYDの分配金
2023年9月期の分配金は1株あたり$0.440871で、9/21終値のSPYDの価格を基準にすると4.98%の分配利回りとなります。
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前回の月期と比べると$0.465386から約5.26%減配しました。

減配はざんねん。
参考までに、直近の分配金の推移を見てみます。
1株あたりの分配金 | 今期の増減配率 | |
---|---|---|
2022.9 | $0.418383 | 5.37% |
2022.12 | $0.507258 | -13.09% |
2023.3 | $0.387419 | 13.80% |
2023.6 | $0.465386 | -5.27% |
2023.9(今回) | $0.440871 | 0.00% |
ご覧の通り、前年同期比でみると5.37%増配しています。

9月きとしては悪くはない
これまでの分配金推移と今回の分配金をグラフで見てみます。

縦軸の単位は$(ドル)です。
今年は3月期の出だしから躓きましたが、今期の分配金を加えると2019年と同水準となっています。
トータル額では前年同期比でみると、約割弱減配しています。
1株あたりの分配金 | 今期の増減配率 | |
---|---|---|
2020.9 | $0.263572 | 67.27% |
2021.9 | $0.386582 | 14.04% |
2022.9 | $0.418383 | 5.37% |
2023.9(今回) | $0.440871 | 0.00% |
合計 | $1.509408 |
この表を見て頂いても分かる通り、SPYDの9月期の分配金としては過去3年間でもっとも良い結果となっています。

あら、なかなかいいじゃない
ちなみに、円換算での分配金はいくらなのでしょうか。
円安が進んでいる今の状況では、円ベースでの分配金は上昇しているはずです。
今後比較可能にするためにも、記録しておきます。


9月15日時点の為替レートは、(終値)1ドル=147.82円。
この為替レートを基準にすると、今回の分配金は65.16955122円となりました。
前回に比べると円安が進んでいますから、日本円で考えると分配金は同等です。
分配金(円) | 為替(ドル円) | |
---|---|---|
2022.3.18 | 77.7834507 | 119.17 |
2022.6.22 | 55.1839374 | 136.25 |
2022.9.16 | 59.79111453 | 142.91 |
2022.12.16 | 69.33709602 | 136.69 |
2023.3.17 | 51.05795001 | 131.79 |
2023.6.16 | 66.00104252 | 141.82 |
2023.9.15 | 65.16955122 | 147.82 |
SPYDらしく乱高下してます。

円安は喜ぶべきなのかな。。
利回り
続いて、分配利回りを見てみます。
bloombergによると、直近の分配利回りは4.98%でした(@2023/9/22)。
情報-Bloomberg-Markets.jpg)
これは、当時の分配金発表当時のSPYDの基準価格$35.42に基づいているのと、今回と同額の分配金が4回支払われ場合のベンチマークです。

ここで、改めて直近1年間の分配金を基に利回りを見てみます。
1株あたりの分配金 | |
---|---|
2022.12 | $0.507258 |
2023.3 | $0.387419 |
2023.6 | $0.465386 |
2023.9(今回) | $0.440871 |
合計 | $1.800934 |
過去一年間の分配金は、$1.800934。
この結果を踏まえると、分配利回りは5.08%となります。
ここまで価格が下がっての利回りなので、取得価格によって利回りは上下します。
株価が下がっているといは言え、現状では分配利回りが5%を超える高配当ETFです。
私の今後のSPYD投資計画
しばらくSPYDの積み立ては控えていましたが、分配利回りが5%を超えてくると食指が動きます。

だけど買い増しは、、、しないかな。。
当然ですが、SPYDを手放すという事はありません。
分配利回りが5%を超えるETFは他にもありますが、S&P500をベースとETFで分配利回りが高いのは魅力です。
高配当銘柄を寄せ集めているのでボラティリティは高いものの、簡単に無くなるような銘柄は含まれていません。
米国市場も景気後退が囁かれていますが、将来に怯えていては投資などできません。
とりわけ、高配当銘柄は不況であるときこそ底堅い値動きをすると言われますので、SPYDはここから真価を発揮するかもしれません。
当然ですが、今後の株価など誰にも読めません。
あくまでもポートフォリオの1つとして、私はこれからも保有し続けたいと思っています。
安定した高配当銘柄は、将来の年金代わりにもなりますのでオススメです。
高配当銘柄としてSPYDを採用するかどうかは人によって考え方がありますが、私はイチ推しのETFです(SPYD、VYM、HDV)。
まとめ
SPYDの2023年9月期の分配金が発表されました。
分配金は1株あたり$0.440871で前回と比べて5.27%減配、昨年月期と比べて5.37%増配という結果でした。
66月期SPYDは分配金が多かったのでそれに比べると分配金は下がりますが、例年9月期と比べると2019年以来の好増配額でした。
今年度は3月期が悪すぎたので年間分配金は期待できないと思いましたが、この時点では2019年(ここ10年で2番目に高い)と同等の分配金となる可能性が残っています。
今年に入ってSPYDの株価は低迷していますが、株価が低迷しているからこそ分配利回りも高い状態となっていますので今が買い時とも言えます。
SPYDの株価は下落傾向ではあるものの、景気が悪い時こそ配当銘柄は底堅い値動きをしますのでどちらに転んでも悪くないと思います。

個人的には一度買ったら手放したくないETF
自己責任で投資をお願いいたします。
今回も参考になれば幸いです。
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