時は9月某日。私は地方遠征のため羽田空港からANAの国内便に搭乗予定でした。
当時の羽田空港はさほど天候は悪くありませんでしたが、ちょうどそのころ日本歴代最大の超大型台風17号が本土に接近しており、到着地の空港の状況によって国内線は欠航と遅延が出始めていました。
私の搭乗予定の便も例に漏れず条件付き運航となっており、ANAラウンジでビールを飲みながらドキドキしていました。
それでも、内心大丈夫だろうと思いながら空港で待機していたものの、最終的に着陸空港の状況が悪いということで搭乗予定の便が欠航となってしまいました。
飛行機って、意外と諦めが早い(もう少し粘れや)
ちなみに、欠航となって以降も、別の出発地から目的地に着陸した便はあったようで、タイミングが悪かったみたいです。
また、当日の羽田空港から目的地行きの便はすべて満席状態であり、当時の私は帰路につくしかない状態でした。いったい何しに空港に来たのやら。
・・・でもこんな時、私は航空便遅延保険に加入していたので少しだけ贅沢をすることができました。
でも大丈夫!
今回は航空便遅延申請の利用に関する内容を書いてみます。
航空便遅延保険(航空便遅延補償)とは
航空便遅延保険とは、搭乗予定の便が規定時間以上遅延した場合に航空便遅延を要因として発生した一部費用が補償される保険です。
この保険は、保険会社と契約しなくてもクレジットカードの付帯保険として提供されている場合があるため、特にゴールドカード以上のクレカを保有している場合は補償が受けられる可能性があります。
例えば、アメックス、三井住友カード、JCBのゴールドカード以上には、航空便遅延保険が付帯されています。
カード会社やクレジットカードによって補償条件や補償範囲、補償額がそれぞれ異なる場合があるため、気になる場合はカード会社に確認してみてください。
航空便遅延以外にも、旅行関係の保険だと旅行中の傷害補償や海外航空便を利用の場合は手荷物遅延の補償等も含まれます。
今回使った航空便遅延保険と補償内容
航空便遅延保険
ちなみに、私は今回ANA SFC VISA(ANAスーパーフライヤーズカード VISA)に付帯していた航空便遅延保険を使いました(マスターカード・JCBにも付帯しています)。
保険業務は三井住友海上が請け負っています。
ANA SFC V/Mは年会費はそこそこかかります(16500円)が、ANAマイルが貯まるし、ANAラウンジが無料で使えるし、こうした旅行保険も充実しているので保有する価値はあると思っています。
補償内容
ANA SFC VISAに付帯している補償内容は、こんな感じです(ANAワイドゴールドカードV/Mと同じ)。
国内便の航空遅延の場合「出航遅延・欠航・搭乗不能費用」が該当し、補償限度額は1万円です。
補償内容については、保険会社に電話で色々確認したので、内容を以下にまとめておきます。
補償申請の注意点
注意点としては、欠航・遅延の場合は代替便搭乗までに4時間以上かかった場合に限られる点です。
運良く(悪く?)欠航便の次の便に空席があって4時間以内に代替便に搭乗できた場合や、搭乗自体を取りやめた(旅行をキャンセルした)場合は補償の対象外となります。
また、補償されるのは航空遅延に伴って発生した食事代のみであり、宿泊代や交通費は補償されません。
なお、食事する場所は出発地付近である必要があります。
出発地付近なので出発空港内の飲食である必要はありませんが、生活圏(自宅住所付近)での飲食は対象外となります。
最後に、搭乗予定のチケットを対象のクレジットカードで支払っていることが条件となります。
クレジットカードの付帯保険であるため、 搭乗予定の航空券を当該クレカで決済していないと補償されません。
また、運賃や決済額に指定はないため割引(ANAスカイコイン等)を使っても問題ありませんが、空港税等だけのクレカ決済はNGです(サーチャージ代支払いはOK)。
そのため、特典航空券は運賃が発生しないため補償対象外となります。
補償の申請にあたっては、搭乗券、搭乗、欠航/遅延、クレカ決済、食事代金の証拠提示が求められました。
補償請求にあたっての注意点をまとめると、以下の通りです。
簡単には補償されないので注意!
請求方法
航空遅延または欠航が発生し、補償要件に該当したらまずは保険代理店(クレジットカード会社)に連絡しましょう。
クレジットカード会社によって対応が違うのかもしれませんが、三井住友カード(ANA SFC VISA)はクレジットカード会社ではなく、直接保険会社(三井住友海上)に連絡するように言われてしまいました。
三井住友カードではカードデスクに連絡しても(クレカの付帯サービスなのに)取り次ぎしてくれず、たらいまわしにされてしまい時間を無駄にしました。保険会社に直接連絡する必要があるなら、そのようにHP等に記載してくれればよいと思う方もいると思われるので、代わりにここで記事にしておきます。
電話口の担当者に繋がったら、遅延補償を受けたい旨と状況を伝えます。
この時、おそらく他社の遅延保険の有無を聞かれます。複数の遅延保険を利用する場合は、補償額を按分して支払うとのことです(補償額の合算ではなく、最大の補償額を保険会社が按分して支払わうようです)。
連絡してから約2週間後くらいに請求書類が届きます。
いくつか資料が送られてきますが、記入する資料は
の3枚。
領収書や証明書等と併せて返送します。
ちなみに、具体的な証明書としては以下となります。
「2.食事代のレシート」は補償対象が飲食にかかる費用であることから、何を購入したかが分かる必要があるとのことです。
レストランでの食事はもちろんですが、売店のお弁当やお土産のお菓子も対象になります。ただし、自販機で購入した(レシートが無い)飲食代金や食べ物以外の代金は補償されません。
ちなみに、飲食代金はクレジットカード利用である必要はありません(他社クレカ利用も対象)。
「5.欠航便のチケットコピー」(代替便ではなく、欠航した便のチケットのコピー)に関しては保険会社の担当者に電話口で求められた書類で、クレジットカード利用履歴だけでは欠航便のチケットを本当に購入したかが分からないため必要とのことです。
必要書類に記入して、必要書類を添えて同封の封筒でポストに投函します。
あとは入金を待つだけ。
簡単ですね。
入金された
新生してから2週間ほどで指定の銀行口座に入金されます。
入金されました!
たかだか1万円の保険ですが、あると嬉しいですよね!
飛行機の遅延・欠航はとても残念ですが、もし航空遅延保険をお持ちでしたらちょっと贅沢な食事をして気分転換しましょう。
計画が狂って大変だけど、美味しいご飯を食べて気持ちを落ち着かそう。
生きてたらそんな日もある。
航空遅延保険を持っていて、飛行機が遅延してしまったら是非保険を活用しましょう。
参考になれば幸いです!
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