SPYDの2022年6月期の分配金が発表されました。
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SPYDとは
米国を代表する株式から形成される株価指標(インデックス)S&P500のうち、高配当銘柄の上位80銘柄に均等投資するETFです。
米国高配当ETFの中でも分配率は高い水準で、VYM・HDVと並ぶ人気の米国高配当ETFです。
景気敏感セクターと言われる金融・不動産セクターを約3割含んでいます。
現時点のセクター比率は以下の通り。
業種 | 組入比率 |
---|---|
公益事業 | 19.00% |
エネルギー | 14.54% |
金融 | 14.19% |
不動産 | 12.55% |
生活必需品 | 11.65% |
ヘルスケア | 11.12% |
素材 | 6.33% |
コミュニケーション・サービス | 6.00% |
情報技術 | 2.52% |
一般消費財・サービス | 1.10% |
資本財・サービス | 1.00% |
上位構成銘柄は以下の通りです。
名称 | 数量 | 値 | 比率 | |
---|---|---|---|---|
1 | バレロ・エナジー(VLO:US) | 1.31 百万 | 140.67 百万 | 1.8 |
2 | ブリストル マイヤーズ スクイブ(BMY:US) | 1.65 百万 | 124.21 百万 | 1.59 |
3 | マラソン・ペトロリアム(MPC:US) | 1.47 百万 | 122.04 百万 | 1.56 |
4 | エクソンモービル(XOM:US) | 1.42 百万 | 122.00 百万 | 1.56 |
5 | メルク(MRK:US) | 1.31 百万 | 121.43 百万 | 1.55 |
6 | アッヴィ(ABBV:US) | 780.65 千 | 119.32 百万 | 1.53 |
7 | シェブロン(CVX:US) | 811.19 千 | 115.81 百万 | 1.48 |
8 | コンソリデーテッド・エジソン(ED:US) | 1.26 百万 | 115.73 百万 | 1.48 |
9 | センプラ・エナジー(SRE:US) | 783.68 千 | 115.41 百万 | 1.48 |
10 | ウィリアムズ・カンパニーズ(WMB:US) | 3.65 百万 | 114.30 百万 | 1.46 |
SPYDの分配金
2022年6月期の分配金は1株あたり$0.40499で、SPYDの価格を基準にすると4.06%の分配利回りとなります。
前回の3月期と比べると$0.65271から約38%減配しました。
参考までに、直近の分配金の推移を見てみます。
1株あたりの分配金 | 今期の増減配率 | |
2021.3 | $0.636159 | -36.34% |
2021.6 | $0.398912 | 1.52% |
2021.9 | $0.386582 | 4.76% |
2021.12 | $0.127557 | 217.50% |
2022.3 | $0.652710 | -37.95% |
2022.6(今回) | $0.404990 | – |
ご覧の通り、前回からは38%の減配ですが、前年同期比でみると1.52%増配しています。
過去の6月期だけで見るとそこそこ良い結果となっています。
昨年もこの時期は良かったんだよね
これまでの分配金推移と今回の分配金をグラフで見てみます。
縦軸の単位は$(ドル)です。
6月期までの積み上げで見ても、今年は大変すばらしい結果となっています。
昨年と一昨年のリベンジなるか、9月と12月の分配金額の期待が高まります。
ちなみに、円換算での分配金はいくらなのでしょうか。
円安が進んでいる今の状況では、円ベースでの分配金は上昇しているはずです。
今後比較可能にするためにも、記録しておきます。
6月22日時点の為替レートは、(終値)1ドル=136.26円。
この為替レートを基準にすると、今回の分配金は55.1839374円となりました。
すごく円安が進んでいますねー。
嬉しいのやら、悲しいのやら。
今後も円ベースでの分配金をチェックしてみたいと思います。
分配金(円) | 為替(ドル円) | |
---|---|---|
2022.3.18 | 77.7834507 | 119.17 |
2022.6.22 | 55.1839374 | 136.25 |
合計 | 132.9673881 | – |
利回り
続いて、分配利回りを見てみます。
bloombergによると、直近の分配利回りは4.06%でした(@2022/7/9)。
これは、現在の分配金発表当時のSPYDの基準価格$39.8784に基づいているのと、今回と同額の分配金が4回支払われ場合のベンチマークです。
ここで、改めて直近1年間の分配金を基に利回りを見てみます。
1株あたりの分配金 | |
---|---|
2021.9 | $0.386582 |
2021.12 | $0.127557 |
2022.3 | $0.652710 |
2022.6(今回) | $0.404990 |
合計 | $1.571839 |
過去一年間の分配金は、$1.571839。
この結果を踏まえると、分配利回りは3.94%となります。
株価も下がっている今、4%に近い利回りとなっています。
私の今後のSPYD投資計画
今回も、前回に続いてSPYDの分配金が増配されました。
この時期は昨年も調子が良かったことを踏まえると、9月・12月の分配金が気になるところです。
私はSPYDの定期買付をストップしています。
しかし、分配金が徐々に増えていることと、ここ最近SPYDの株価が下がってきていることを考えるとSPYDへの投資はありだと思います。
ただし、円安が進んでいることを考えると、積極的に購入するほどではありません。
あくまでもコツコツ、と積立して買うのが良いかと思います。
私は入金された分配金で、改めてSPYDに積立購入しようと思っています。
今なら買える!
まとめ
SPYDの2022年6月期の分配金が発表されました。
分配金は1株あたり$0.404990で前回と比べて38%減配、昨年月期と比べて1.52%増配という結果でした。
これまでSPYD投資をしていた人からすると少し前まではSPYDの株価が高騰($46付近)まで上昇していたことに加えて、円安が進んでいたのでなかなか手が出ない投資商品となっていました。
しかし、分配金については着実に支払われていますので、決して悪いETFではありません。
今はSPYDの株価が$40を下回り、非常に投資しやすい状況になっています。
米国経済がリセッション入りした今、高配当ETFはこれから人気が出てくると思われます。
個人的にはSPYDについては、バーゲンセールを待たずに買える時に買っておくのが良いかと思います。
SPYDはその性質上、分配利回りが高めのETFではありますが、突き抜けて高くなることはありません。
S&P500銘柄で構成されていることを踏まえると、平均して4-5%くらいの分配金が期待できるETFです。
そのため、利回り重視で投資する商品でないことは覚えておきましょう。
とは言え、SPYDはボラティリティが高いETFでもありますので、株価によって利回りが上下します。
私はSPYDは総じて優良なETFだと考えているので、分配金を貰うために買える時期に買い増ししていくことを検討しています。
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