SPYDの2022年12月期の分配金が発表されました。
アメリカからクリスマスプレゼントがやってきた!
SPYDとは
米国を代表する株式から形成される株価指標(インデックス)S&P500のうち、高配当銘柄の上位80銘柄に均等投資するETFです。
米国高配当ETFの中でも分配率は高い水準で、VYM・HDVと並ぶ人気の米国高配当ETFです。
景気敏感セクターと言われる金融・不動産セクターを約3割含んでいます。
現時点のセクター比率は以下の通り。
業種 | 組入比率 |
---|---|
金融 | 21.41% |
公益事業 | 15.35% |
不動産 | 14.24% |
エネルギー | 10.10% |
生活必需品 | 8.15% |
ヘルスケア | 7.58% |
コミュニケーション・サービス | 6.14% |
素材 | 5.90% |
一般消費財・サービス | 5.40% |
情報技術 | 4.57% |
資本財・サービス | 1.16% |
上位構成銘柄は以下の通りです。
名称 | 数量 | 値 | 比率 |
---|---|---|---|
カーディナルヘルス(CAH:US) | 1.74 百万 | 140.39 百万 | 1.8 |
ギリアド・サイエンシズ(GILD:US) | 1.63 百万 | 139.30 百万 | 1.79 |
プリンシパル・ファイナンシャル・グループ(PFG:US) | 1.55 百万 | 132.22 百万 | 1.7 |
エクソンモービル(XOM:US) | 1.14 百万 | 120.77 百万 | 1.55 |
シェブロン(CVX:US) | 688.89 千 | 118.54 百万 | 1.52 |
フィリップス66(PSX:US) | 1.18 百万 | 118.13 百万 | 1.52 |
コナグラ・ブランズ(CAG:US) | 2.95 百万 | 114.33 百万 | 1.47 |
バレロ・エナジー(VLO:US) | 953.70 千 | 114.08 百万 | 1.47 |
オムニコム・グループ(OMC:US) | 1.44 百万 | 113.33 百万 | 1.46 |
ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE:US) | 7.21 百万 | 113.32 百万 | 1.46 |
SPYDの分配金
2022年12月期の分配金は1株あたり$0.507258で、12/16終値のSPYDの価格を基準にすると5.19%の分配利回りとなります。
前回の9月期と比べると$0.418383から約21.24%増配しました。
キターーー!
参考までに、直近の分配金の推移を見てみます。
1株あたりの分配金 | 今期の増減配率 | |
---|---|---|
2021.12 | $0.127557 | 297.67% |
2022.3 | $0.652710 | -22.28% |
2022.6 | $0.404990 | 25.25% |
2022.9 | $0.418383 | 21.24% |
2022.12(今回) | $0.507258 | – |
ご覧の通り、前年同期比でみると(なんと!)297.67%増配しています。
SPYDホルダーの皆さん、おめでとうございます!
これまでの分配金推移と今回の分配金をグラフで見てみます。
縦軸の単位は$(ドル)です。
ここまでSPYDは過去最高ペースで年間分配金を積み上げてきましたが、12月の分配金をもって年間分配金額が確定しました。
12月期単体で見ると、前年比だと3倍近く躍進していますが、2年前と比べると実は少なかったりします。
1株あたりの分配金 | 今年の増減配率 | |
---|---|---|
2019.12 | $0.497170 | 2.03% |
2020.12 | $0.606617 | -16.38% |
2021.12 | $0.127557 | 297.67% |
2022.12(今回) | $0.507258 | 0.00% |
ですが、SPYDを長く持っている方は分かると思いますが、実は昨年も年間分配金額の更新が期待されていたものの12月で大ゴケして平凡な金額で終わっていました。
その経緯を知っているからこそ、今回は(コケなくて)嬉しいですね。
SPYDに持っててよかったー!
ちなみに、円換算での分配金はいくらなのでしょうか。
円安が進んでいる今の状況では、円ベースでの分配金は上昇しているはずです。
今後比較可能にするためにも、記録しておきます。
12月16日時点の為替レートは、(終値)1ドル=136.69円。
この為替レートを基準にすると、今回の分配金は69.33709602円となりました。
前回に比べると円安は落ち着きましたが、まだまだドルが相対的には強い状態だと感じます。
分配金(円) | 為替(ドル円) | |
---|---|---|
2022.3.18 | 77.7834507 | 119.17 |
2022.6.22 | 55.1839374 | 136.25 |
2022.9.16 | 59.79111453 | 142.91 |
2022.12.16 | 69.33709602 | 136.69 |
合計 | 262.0955987 | – |
こうしてみると、SPYD1株当たり、年間で262円貰えたということになりますね。
シンプルに嬉しい
利回り
続いて、分配利回りを見てみます。
bloombergによると、直近の分配利回りは5.19%でした(@2022/12/16)。
これは、当時の分配金発表当時のSPYDの基準価格$39.09に基づいているのと、今回と同額の分配金が4回支払われ場合のベンチマークです。
ここで、改めて直近1年間の分配金を基に利回りを見てみます。
1株あたりの分配金 | |
---|---|
2022.3 | $0.652710 |
2022.6 | $0.404990 |
2022.9 | $0.418383 |
2022.12(今回) | $0.507258 |
合計 | $1.983341 |
過去一年間の分配金は、$1.983341。
この結果を踏まえると、分配利回りは5.07%となります。
個人的には、分配利回り5%を超えるETFはかなり優秀な部類かと思っています。
私の今後のSPYD投資計画
ここ最近、SPYDの株価は落ち着いてきたことと、分配金が増加したことを受けて分配利回りはかなり良くなっています。
ただし、これはETF単体で見た場合の話であり、私達日本人からすると為替リスクが付きまといます。
そう考えると、私は短期的にドル円為替は円安に進む可能性もあると考えているため、ドル転してまで積極的な投資はしないという考えでいます。
そのため、SPYDの分配金でSPYDを買う(分配金再投資)でちょこちょこ買うことを考えています。
売却はいまのところ考えていません
この対応は、当面続くと思います。
まとめ
SPYDの2022年12月期の分配金が発表されました。
分配金は1株あたり$0.507258で前回と比べて21.24%増配、昨年月期と比べて297.67%増配という結果でした。
そして、ついに過去最高の分配金額を更新しました(年間$1.983341)。
前回9月の時は、1ドル142円(10月に150円台)という超円安だったのですが、現在は1ドル136円と少し落ち着いてきました。
とはいえ、まだ円安であることは変わりませんし、この日本の経済状況を見ると円安が再加熱する可能性もありますね。
その意味では、SPYD(というか米株)を積極的に買い増す場合は、よく考える必要がありそうです。
やっぱり積立投資が一番
米国経済はコロナ対策によるインフレのしわ寄せで金利が上昇し始めていますから、株価は上がりづらい状況にあるかもしれません。
日本も不況がより深刻になっていると実感します。
生きづらい世の中になりましたが、私は少しでも上手に生きる術を求めて今後も高配当投資と付き合っていきたいと思います。
今回も参考になれば幸いです。
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