SPYDの2022年3月期の分配金が発表されました。
今年最初のSPYD分配金
SPYDとは
米国を代表する株式から形成される株価指標(インデックス)S&P500のうち、高配当銘柄の上位80銘柄に均等投資するETFです。
米国高配当ETFの中でも分配率は高い水準で、VYM・HDVと並ぶ人気の米国高配当ETFです。
私の収入源
景気敏感セクターと言われる金融・不動産セクターを約3割含んでいます。
現時点のセクター比率は以下の通り。
業種 | 組入比率 |
---|---|
公益事業 | 18.51% |
金融 | 16.09% |
エネルギー | 14.25% |
不動産 | 13.96% |
生活必需品 | 10.35% |
ヘルスケア | 10.01% |
素材 | 6.43% |
コミュニケーション・サービス | 5.84% |
情報技術 | 2.44% |
一般消費財・サービス | 1.09% |
資本財・サービス | 1.03% |
上位構成銘柄は以下の通りです。
名称 | 数量 | 値 | 値 | |
---|---|---|---|---|
1 | ベーカー・ヒューズ(BKR:US) | 2.85 百万 | 103.67 百万 | 1.59 |
2 | ニューモント(NEM:US) | 1.22 百万 | 101.13 百万 | 1.55 |
3 | センプラ・エナジー(SRE:US) | 585.33 千 | 99.71 百万 | 1.53 |
4 | シェブロン(CVX:US) | 605.97 千 | 99.51 百万 | 1.53 |
5 | バレロ・エナジー(VLO:US) | 980.55 千 | 99.30 百万 | 1.52 |
6 | アイアンマウンテン(IRM:US) | 1.74 百万 | 97.66 百万 | 1.5 |
7 | アッヴィ(ABBV:US) | 583.09 千 | 94.86 百万 | 1.46 |
8 | ONEOK(OKE:US) | 1.31 百万 | 93.88 百万 | 1.44 |
9 | ベンタス(VTR:US) | 1.49 百万 | 93.63 百万 | 1.44 |
10 | マラソン・ペトロリアム(MPC:US) | 1.09 百万 | 92.85 百万 | 1.42 |
SPYDは純資産総額が7千500億円を超える大型ファンドとなっています。
SPYDの分配金
2022 年3月期の分配金は1株あたり$0.65271で、SPYDの価格を基準にすると5.91%の分配利回りとなります。
前回の昨年12月期と比べると$0.127557から約411%増配しました。
大復活!!
前回12月期の分配金が悪夢だったことを考えると、瀕死だったSPYDが息を吹き返したとも言えます。
参考までに、直近の分配金の推移を見てみます。
1株あたりの分配金 | 今期の増減配率 | |
---|---|---|
2020.3 | $0.396187 | 64.75% |
2020.6 | $0.365715 | 78.48% |
2020.9 | $0.263572 | 147.64% |
2020.12 | $0.606617 | 7.60% |
2021.3 | $0.636159 | 2.60% |
2021.6 | $0.398912 | 63.62% |
2021.9 | $0.386582 | 68.84% |
2021.12 | $0.127557 | 411.70% |
2022.3(今回) | $0.652710 | ― |
見ての通り、過去2年間のどの時期の分配金と比べて増配していることが分かります。
かなり良かった前年同期をも上回る2.6%の増配です。
SPYDにとっては幸先の良いスタートとなりました。
期待していますぞ!
これまでの分配金推移と今回の分配金をグラフで見てみます。
縦軸の単位は$(ドル)です。
まだ第一四半期の状況ですが、かなり期待が持てますね。
ただ、昨年もこの時期同じような期待を持っていて、その後失速したことを考えるとまだ油断できません。
ここ最近為替の円安が進んでいます。
ちなみに、円換算での分配金はいくらなのでしょうか。
今後比較可能にするためにも、記録しておきます。
3月19日時点の為替レートは、(前日の終値でみると)1ドル=119.17円。
この為替レートを基準にすると、今回の分配金は77.7834507円となりました。
さて、今後円ベースで見てみるとどうなるのでしょうか?興味がありますね。
SPYDの利回り
ここまではあくまでも分配金額の話。
続いて、分配利回りを見てみます。
bloombergによると、直近の分配利回りは6.0%でした(@2022/3/19)。
これは、現在の分配金発表当時のSPYDの基準価格$43.0659に基づいているのと、今回と同額の分配金が4回支払われ場合のベンチマークです。
ここで、改めて直近1年間の分配金を基に利回りを見てみます。
1株あたりの分配金 | |
---|---|
2021.6 | $0.398912 |
2021.9 | $0.386582 |
2021.12 | $0.127557 |
2022.3(今回) | $0.652710 |
合計 | $1.565761 |
過去一年間の分配金は、$1.565761。
この結果を踏まえると、分配利回りは3.63%となります。
あれ?ちょっと低いな?
前期の分配金が低かったため、すぐには利回りは改善されませんのでこれからです。
私の今後のSPYD投資計画
今回SPYDの分配金が大幅に増配されました。とはいえ、前年同期比では高々2.6%の増配。
されど2.6%。でも、増配していることには変わりません。
前回の悪夢があっただけに、嬉しさ10倍ですね。
さて、どん底から甦ったSPYDへの投資ですが、おそらく追加投資は十分にアリだと私は思います。
その根拠はウクライナ戦争や米国における行き過ぎたインフレの影響から今後米国経済はリセッション入りする見方が強く、株式市場は徐々に右肩下がりになると考えられます。
ただし、利益を着実に分配してくれる高配当銘柄は不況の時こそ強さを発揮します。
それゆえ、SPYDのような高配当ETFはそこまでの値崩れはしないと見ています。
あくまでも、私の考え。
私は、ちょっと株価が高くなりすぎてしまったこともあり、当面は少しづつ買い増していくつもりです。ほんの少しづつ。
SPYD欲しいけど高くて買いづらくなってきたなぁ
まとめ
SPYDの2022年3月期の分配金が発表されました。
分配金は1株あたり$0.652710で前回と比べて411%増配、昨年月期と比べて2.6%増配という結果でした。
前回の分配金額を知っている私としては、死んでいたSPYDが息を吹き返したという感じがします。
とはいえ、直近一年間の利回りは3.6%程度とそこまで高い訳ではありません。
これは、前回の分配金が影響しているので今年の12月までは利回りに影響しそうです。
今年の年末に振り返ったときに利回りがどうなっているか、楽しみですね。
SPYDは分配金が期待できる反面、ボラティリティが高く気まぐれなETFだという印象です。
だからこそ、暴落時に底値で取得できれば非常に面白い銘柄だと思います。
しかし、暴落時に底値で取得することは現実には不可能でしょう、なぜならそれは株価を読むことは不可能だからです。
私はそれはできないと思っているのと、いつ来るか分からないSPYDの暴落を待っている間も分配金が得られるので、たんたんと積立購入していました。
これからのSPYDには期待が持てそうなので、少しづつ買い足していこうと思っています。
今回も参考になれば幸いです。
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