SPYDの2021年12月期の分配金が発表されました。
冬のボーナス査定
VYMはこちら。
SPYDとは
米国を代表する株式から形成される株価指標(インデックス)S&P500のうち、高配当銘柄の上位80銘柄に均等投資するETFです。
米国高配当ETFの中でも分配率は高い水準で、VYM・HDVと並ぶ人気の米国高配当ETFです。
金の卵!
景気敏感セクターと言われる金融・不動産セクターを約3割含んでいます。
現時点のセクター比率は以下の通り。
銘柄名 | 組入比率 |
---|---|
金融 | 0.1788 |
公益事業 | 0.1787 |
不動産 | 0.1621 |
エネルギー | 0.1176 |
生活必需品 | 0.0866 |
ヘルスケア | 0.0657 |
情報技術 | 0.0639 |
コミュニケーション・サービス | 0.0582 |
素材 | 0.0571 |
一般消費財・サービス | 0.0314 |
上位構成銘柄は以下の通りです。
名称 | 数量 | 値 | 値 | |
---|---|---|---|---|
1 | ファイザー(PFE:US) | 1.57 百万 | 93.34 百万 | 1.74 |
2 | ブロードコム(AVGO:US) | 135.56 千 | 86.08 百万 | 1.6 |
3 | コメリカ(CMA:US) | 975.99 千 | 81.73 百万 | 1.52 |
4 | Seagate Technology Holdings(STX:US) | 765.20 千 | 79.97 百万 | 1.49 |
5 | サイモン・プロパティー・グループ(SPG:US) | 526.86 千 | 79.41 百万 | 1.48 |
6 | エジソン・インターナショナル(EIX:US) | 1.16 百万 | 77.70 百万 | 1.45 |
7 | アイアンマウンテン(IRM:US) | 1.51 百万 | 77.32 百万 | 1.44 |
8 | キーコープ(KEY:US) | 3.42 百万 | 77.09 百万 | 1.44 |
9 | ベーカー・ヒューズ(BKR:US) | 3.24 百万 | 76.64 百万 | 1.43 |
10 | マラソン・ペトロリアム(MPC:US) | 1.22 百万 | 76.46 百万 | 1.43 |
SPYDは純資産総額が5千500億円を超える大型ファンドとなっています。
SPYDの分配金
2021年12月期の分配金は1株あたり$0.127557で、SPYDの現在価格($40.80@2021/12/19)を基準にすると1.25%の分配利回りとなります。
前回の9月期と比べると$0.386582から約67%減配しました。
晴天の霹靂・・・・
計算間違ってるんじゃないの?って思わずにはいられません。
SPYDは昨年の3月期が非常に良かった分、2期連続で減配となっています。
参考までに、直近の分配金の推移を見てみます。
1株あたりの分配金 | 今期の増減配率 | |
---|---|---|
2020.3 | $0.396187 | -67.80% |
2020.6 | $0.365715 | -65.12% |
2020.9 | $0.263572 | -51.60% |
2020.12 | $0.606617 | -78.97% |
2021.3 | $0.636159 | -79.95% |
2021.6 | $0.398912 | -68.02% |
2021.9 | $0.386582 | -67.00% |
2021.12(今回) | $0.127557 | – |
これを見れば一目瞭然。
直近2年間でどの時期と比べても、分配金が少ないことが分かります。
前年同期で見ると78.97%の減配です。
今年の3月期比にいたっては79.95%の減配でした。
まさかの8割減・・・・
SPYDの分配は年間4回あるので、一喜一憂してはいけません。
・・・というのは、分かっていても衝撃がデカい。
ボーナスが前年比80%減になったようなものですからね。
はい。
気を取り直して、年単位の分配金推移を見てみます。
縦軸は$(ドル)です。
年単位で見ても、2018年以降最低値となっています。
9月の時点では今年は過去最高の分配金になる気配もしていましたが、蓋を開けるとこのザマです。
前年比を分析するとこうです。
年間分配金 | 前年比 | |
---|---|---|
2016 | 1.513863 | ー |
2017 | 1.422151 | -6.06% |
2018 | 1.618932 | 13.84% |
2019 | 1.746223 | 7.86% |
2020 | 1.632091 | -6.54% |
2021 | 1.54921 | -5.08% |
前年比でみると意外にも5%減に留まっています。
さて、これ見てどう考えるか。
2年連続の減配であることを考えると、決して軽いものではありません。
SPYDの利回り
続いて、分配利回りを見てみます
bloombergによると、直近の分配利回りは1.25%でした(@2021/12/19)。
これは、現在の株価$40.80を基準にしているのと、今回と同額の分配金が4回支払われ場合のベンチマークです。
ここで、改めて今年の分配金を基に利回りを見てみます。
1株あたりの分配金 | |
---|---|
2021.3 | 0.636159 |
2021.6 | 0.398912 |
2021.9 | 0.386582 |
2021.12(今回) | 0.127557 |
合計 | 1.549210 |
2021年の分配金は、$1.549210。
この結果を踏まえると、分配利回りは3.79%となります。
えっ?!
9月時点では5%以上あったことを考えると、今回の減配の破壊力が大きいことが分かります。
年間分配利回りが3.79%というのは、一般的に見て低い数字ではありません。
しかし、SPYDとしての分配利回りと考えると低いと思わざるを得ません。
なぜSPYDに投資しているのか
私の今後のSPYD投資計画
今回の分配金は前年同期比で約79%減でしたが、年間の分配金で見ると約5%減に過ぎません。
これをどう見るかがポイントなのですが、私は正直買い増していくのに躊躇しています。
私は今年は高配当投資を中心にしていくことと、高配当投資基準として分配利回り3.5%以上のETFを基準に実践してきました。
それを踏まえて、今のSPYDは分配利回りが3.5%を超えているものの減配の加速度を見ると追加投資を積極的にしたいとは思えません。
これまでSPYDを信じて積立投資をしてきましたが、ここでも冷静・客観的にみるとHDV、VYMと同様に一旦買い増しをストップさせたいと思います。
SPYDまで。。。
今年はSPYD、VYM、HDVを軸に積立投資すると決めていましたが、ここにきて3つとも積立をストップすることになりました。
そうはいっても、今はもう年の瀬。
何とかSPYDは12月期の分配金を得るまで投資を続けられましたし、曲がりなりにも投資計画を達成したと言っていいでしょう。
高配当ETFの積み立ては一旦ストップして、価格が下がったときにスポット購入する方針として、来年の投資計画を考える時間にしたいと思います。
あ、ちなみに売るつもりは一切ありませんよ!
売却は次の分配金を見てからでも、全然遅くはないでしょう。
むしろ、今回の減配だけで売却を決めるのは次期尚早と思います。
確かにQYLDは魅力的だけども!
まとめ
SPYDの2021年12月期の分配金が発表されました。
分配金は1株あたり$1.54921で、昨年月期と比べて78.97%減配という結果でした。
今年のSPYDの分配金はこれでおしまい。
2021年の年間分配金は前年比5.08%減の$1.549210でした。
2021年は高配当ETF、とりわけSPYDに積極的に投資してきました。
絶対的な確信を持って定期積立をして、上半期は非常に良い感じだったのですが、後半はイマイチでしたね。
やっぱり、株価は読めないですねぇ。
今回の結果を受けて、SPYDの定期積立は一旦停止することにしたいと思います。
今のところ、今回の結果だけを見てSPYDを売却することはありません。
むしろ、次回の分配金こそがSPYDの真骨頂な気がします。
QYLD等利回りの高いETFはありますが、やはり自分の中ではSPYD、VYM、HDV以上に自分が納得して期待を持てる高配当ETFは他にありません。
まあ、少し味見はすると思いますが
あくまで、高配当ETFのコアはこの3つかな、と私は思います。
毎度ながら、分配金の権利落ち日を過ぎましたので今後SPYDは値を下げると思われます。
今回はどこまで値崩れするか、戦々恐々としています。
今のところは意外にも大きな値下げがありませんが、これはオミクロン株の動向が影響しているのでしょうか・・・?
不況になると高配当株が好まれますからね。
今回も参考になれば幸いです。
コメント