今日、ついにSPYDの株価が$40を突破しました。
私は妻と併せてSPYDを3000株以上保有していますが、現在大幅に含み益が出ています。
SPYDは3月に$39ドル台に到達して、今日まで$40に届きそうで届かない期間がしばらく続いていました。
このままSPYDの株価は$40付近で平行線か、$40に到達せずに下降するシナリオも想定されていましたがついに$40を超えてきました。
SPYDホルダーのみなさん、おめでとうございます!
SPYDの株価が$40を超えるのがどういうことなのか、何を意味するのか、私なりの解釈を述べたいと思います。
SPYDとは
S&P500という米国を代表する株式から形成される株価指標(インデックス)のうち、高配当銘柄の上位80銘柄に均等投資するETFです。
SPYDの直近の分配利回りは6.4%を超えており、米国高配当ETFを代表する銘柄です。
景気敏感セクターと言われる金融・不動産セクターを約4割含んでいます。
現時点のセクター比率は以下の通り。
銘柄名 | 組入比率 |
金融 | 23.73% |
不動産 | 18.43% |
エネルギー | 13.99% |
公益事業 | 13.43% |
情報技術 | 6.67% |
コミュニケーション・サービス | 6.32% |
生活必需品 | 5.30% |
素材 | 4.97% |
一般消費財・サービス | 3.85% |
ヘルスケア | 3.31% |
具体的な構成銘柄は以下の通りです。
純資産総額は3千億円を超える大型ファンドとなっています。
SPYDが$40を超えた意味
これまでSPYDは優良な高配当ETFとして非常に人気がありました。
しかし、昨年のコロナショックを転機にSPYDの株価が暴落します。
この暴落直前まではSPYDは歴代最高値を更新中であり、分配利回りも4.5%を超えていたことから将来性を強く期待されたETFでした。
当時の力強い株価上昇や分配金利回りを見ていれば、おそらく「コロナさえなければ」SPYDの株価は早々に$40を超えていたことは容易に推測できます。
その後、暴落と減配を経験した結果SPYDに対する評価は大きく変わってしまい、他の銘柄が早々に株価を回復させる中、SPYDは株価が戻るまでに1年の月日を要しました。
そういう意味では、SPYDはポテンシャルがありながらも評判がイマイチ良くない銘柄です。
そんなSPYDがここにきて株価が$40を超えてきたことには、私は2つの意味があると思っています。
それは次の2つです。
SPYDの真価が再評価された
まず、着目すべきはSPYDが暴落直前の株価を超えて歴代最高値を更新したことです。
SPYDはコロナショックの暴落と減配で新たな一面を露呈し、ネガティブなイメージを印象付けました。
それにもかかわらず、暴落前の株価を更新したということは単純に最高値を更新した事とは訳が違います。
それは、SPYDの不景気耐性に弱いという致命的な欠点を認知されながらも、SPYDが価値を見出されて買われ続けているということです。
つまり、SPYDの真価が再認識されていることを意味します。
今回のSPYDの高値更新はSPYDの欠点を理解されながらも、SPYDの価値や将来性が高いと判断されたということでもありますから、大きな意義を感じます。
SPYDの株価が一線を超えた
これまでSPYDは超えそうで超えない$40の壁がありました。
この$40というのが、これまでの株価推移からみても超えられない壁として多くの投資家から認識されていました。
これまではSPYDは言わば「呪縛」にかかっている状態でした。
この呪縛は今年3月に$39台に乗せてきてからかかった訳ではなく、コロナショック前に遡ります。
SPYDがこれまで一線($40)を超えられない一方で、「コロナショックが無ければ」と誰もが思っている中で、現在まで多くの投資家から$40越えを期待していました。
そんな中、SPYDの歴代最高値を更新したことと同時に、ついにSPYDの株価が一線を超えた事は、これまでの長い間SPYDの呪縛から解放されたことを意味します。
SPYDは買いか?
SPYDに投資すべきかについて考えてみます。
私のスタンスとしては、SPYDの株価はもちろんまだまだ上昇すると考えていることから「買い」相場だと考えています。
理由は、上記で示したようにSPYDが2つの大きな意義を示した事です。
SPYDの真価が再評価された事とSPYDの株価が一線を超えた事から、投資家がSPYDを見る目が大きく変わり「買い」が加速すると思います。
また、米国では株の売買によって得られた譲渡益に対する増税法案(キャピタルゲイン増税)がバイデン大統領から提案されたました。
投資家が株式投資に消極的になる懸念がある一方で、考え方によっては売買せずとも利益を確定することができる「高配当銘柄」の追い風になります。
つまり、法案が可決される前に高配当ETFであるSPYDが買われる可能性があることから、SPYDの株価を押し上げる可能性があります。
そして何よりも、現状では景気後退の材料があまりない事です。
米国内では依然として感染者数は増加しているものの、コロナワクチン摂取率がハイペースで増加していることや徐々に経済活動が活発化しているという客観的事実があることから、株式市場にとってこれといった不安材料がありません。
現時点では当面株式市場全体としては上昇すると考えていますから、SPYDの株価も上昇すると楽観的に考えています。
今後のSPYD投資について
SPYDの投資に対する私の考えは、変更ありません。
現時点でナンピン買いをするつもりはありませんが、手遅れにならないよう、引き続き積立投資を続けていきます。
自分の投資予算内で粛々と買い続けます
まとめ
SPYD株価がついに$40を超えました。
このことは、SPYDの真価が再評価された事の裏付けと、SPYDの株価が一線を超えたことから投資家による今後の投資判断に大きく影響すると思われます。
まだまだSPYDには追い風は吹いていると感じていますので、SPYDは不景気耐性に弱いことを踏まえても引き続き積立投資を続けていく予定です。
あとは株価に応じて分配金も増えてくれれば問題なしです。
それが一番重要
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