(2023.3)SPYDの分配金を発表&前年比40.64%減。これもSPYD。

SPYDの2023年3月期の分配金が発表されました。

SPYD 銘柄 - SPDR Portfolio S&P 500 High 投資信託(ファンド)情報
日中および比較チャート、テクニカル分析、トレンドなどのSPDR Portfolio S&P 500 High (SPYD - ETF)の最新価格やパフォーマンスをご覧ください。
私

春が来た!

SPYDとは

米国を代表する株式から形成される株価指標(インデックス)S&P500のうち、高配当銘柄の上位80銘柄に均等投資するETFです。

米国高配当ETFの中でも分配率は高い水準で、VYM・HDVと並ぶ人気の米国高配当ETFです。

景気敏感セクターと言われる金融・不動産セクターを約3割含んでいます。

現時点のセクター比率は以下の通り。

業種組入比率
不動産21.04%
金融17.43%
公益事業13.53%
一般消費財・サービス9.49%
生活必需品8.13%
素材8.04%
コミュニケーション・サービス7.04%
エネルギー5.05%
情報技術4.09%
ヘルスケア3.65%
資本財・サービス2.51%
SPYD: SPDR®ポートフォリオS&P500®高配当株式ETF
S&P500®高配当指数の値動きに、経費控除前ベースで、概ね連動する投資成果を追求します。高水準の配当収入および元本成長の機会を追求する低コストETFです。指数は、S&P500®指数を構成する銘柄のうち、配当利回りの上位80銘柄のパフォーマンスを計測する指標です。コアとなる資産クラスに対して幅広い分散投資を可能にするポ...

上位構成銘柄は以下の通りです。

名称数量比率
アッヴィ(ABBV:US)610.95 千96.54 百万1.51
ダーデン・レストランツ(DRI:US)618.11 千94.31 百万1.47
ピナクル・ウエスト・キャピタル(PNW:US)1.22 百万94.08 百万1.47
サザン(SO:US)1.35 百万92.79 百万1.45
パッケージング・コープ・オブ・アメリカ(PKG:US)693.94 千92.40 百万1.44
オムニコム・グループ(OMC:US)1.05 百万91.79 百万1.43
エジソン・インターナショナル(EIX:US)1.33 百万90.98 百万1.42
エクストラ・スペース・ストレージ(EXR:US)593.29 千90.89 百万1.42
コナグラ・ブランズ(CAG:US)2.42 百万90.11 百万1.41
シーゲート・テクノロジー・ホールディングス(STX:US)1.45 百万89.38 百万1.4
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SPYDの分配金

2023年3月期の分配金は1株あたり$0.387419で、3/17終値のSPYDの価格を基準にすると4.30%の分配利回りとなります。

前回の月期と比べると$0.507258から約23.62%減配しました。

私

やっちまったなー!!

参考までに、直近の分配金の推移を見てみます。

1株あたりの分配金 今期の増減配率
2022.3$0.652710-40.64%
2022.6$0.404990-4.34%
2022.9$0.418383-7.40%
2022.12$0.507258-23.62%
2023.3(今回)$0.3874190.00%

ご覧の通り、前年同期比でみると40.64%減配しています。

私

ヤバいだろ。

これまでの分配金推移と今回の分配金をグラフで見てみます。

縦軸の単位は$(ドル)です。

昨年は3月期からSPYD過去最高ペースで年間分配金を積み上げてきましたが、今年の3月期の分配金は3年前の2020年と同水準となっています。

前年比でみると、4割以上減配しています。

 1株あたりの分配金今年の増減配率
2020.3$0.396187-2.21%
2021.3$0.636159-39.10%
2022.3$0.652710-40.64%
2023.3(今回)$0.3874190.00%
合計$2.072475

この表を見て頂いても分かる通り、SPYDの3月期の分配金としては過去3年間でもっとも悪い結果となっています。

2020年3月というと、ちょうどコロナが流行りだした頃です。

私

そう考えるとやばそうだな

ちなみに、円換算での分配金はいくらなのでしょうか。

円安が進んでいる今の状況では、円ベースでの分配金は上昇しているはずです。

今後比較可能にするためにも、記録しておきます。

アメリカ ドル / 日本 円【USDJPY=X】:時系列:外国為替 - Yahoo!ファイナンス
アメリカ ドル / 日本 円の時系列推移。過去のレートの推移が見られます。また、1983年以降の上場日から当日までの日本株、ETF、REITのデータがダウンロードできます(有料)。

3月17日時点の為替レートは、(終値)1ドル=131.79円。

この為替レートを基準にすると、今回の分配金は51.05795001円となりました。

前回に比べると円高が進むことに加えて分配金も下がっていますから、日本円で考えると大幅に分配金は低下しています。

分配金(円) 為替(ドル円)
2022.3.1877.7834507119.17
2022.6.2255.1839374136.25
2022.9.1659.79111453142.91
2022.12.1669.33709602136.69
2023.3.1751.05795001131.79

次回の6月期は更に下がることが予想されます。

私

さてどうなることか・・

利回り

続いて、分配利回りを見てみます。

bloombergによると、直近の分配利回りは4.30%でした(@2023/3/17)。

これは、当時の分配金発表当時のSPYDの基準価格$36.03に基づいているのと、今回と同額の分配金が4回支払われ場合のベンチマークです。

ここで、改めて直近1年間の分配金を基に利回りを見てみます。

1株あたりの分配金
2022.6$0.404990
2022.9$0.418383
2022.12$0.507258
2023.3(今回)$0.387419
合計$1.718050

過去一年間の分配金は、$1.718050

この結果を踏まえると、分配利回りは4.30%となります。

分配利回りが5%を割ってしまいましたが、まだ高配当ETFと言われる部類です。

私の今後のSPYD投資計画

基本的なスタンスとしてSPYDを積極的に買う姿勢ではありません。

とはいえ、SPYDを手放すという事もありません。

ここ最近は米国全体が勢いを失っている情勢もあるため、株価や分配金が直近で急上昇するという事は考え難いです。

ここ数年、米国ではコロナ禍の不況を回避するために強引にインフレを維持してきましたから、ここきて金利上昇等、過熱したインフレを抑制する力が働いています。

これでは米国株式市場は、短期的に明るい未来がありませんね。

とはいえ、不況の時こそ確実に利益を取れる高配当株は買われる傾向にありますから、SPYDの株価は底堅いかもしれません。

20年以上の超長期で考えるとSPYDは右肩上がりで成長していくことは確信していますが、出来るなら安く買いたいというのはSPYDに限った話ではありません。

割安だと思う場面があれば、買い増していくつもりです。

といった感じで、状況に応じて買い増していくことを考えています。

私

少なくともSPYDは持っててマイナスになるETFではないと思います

まとめ

SPYDの2023年3月期の分配金が発表されました。

分配金は1株あたり$0.387419で前回と比べて23.62%減配、昨年月期と比べて40.64%減配という結果でした。

昨年は過去最高の年間分配金を記録しその直後の今年最初のSPYD分配金でしたが、出だしから躓いた感じです。

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前回12月の時は前年比2倍以上の分配金を出していただけに、落差が大きいですね。

最近は米国利上げにより株式市場が低迷しつつあります。

景気が悪いときは高配当銘柄が買われる警告があるため、株式市場全体が低迷したとしても高配当ETFであるSPYDは底堅く株価が推移していく可能性があります。

ここでSPYDがどのように推移していくかは興味がありますね。

SPYD(というか株式)の買い時を読むのはとても難しいですので、こんな時こそ少量を積立購入するという考えは私は一つの正解だと思います。

どの銘柄を買うにせよ、よく考えて自己責任で投資をお願いいたします。

今回も参考になれば幸いです。

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