HDVの2021年6月期の分配金が発表されました。
HDVは、私が贔屓にしている米国高配当ETF3兄弟(SPYD、VYM、HDV)の1つです。
HDVとは
HDV(iShares Core High Dividend ETF)はブラックロック社が運用する米国高配当ETFの一つです。
HDVは財務の健全性が高い銘柄の中から、配当利回りの高い上位75銘柄から構成されたETFです。
健全性が高い銘柄で構成されていることから、分配利回りが比較的高いにもかかわらず株価が値崩れしにくいのと不景気耐性の高いETFとなってます。
経費率は0.08%と低水準のETFとなっています。
HDVの分配金
今回発表されたHDVの分配金は1株あたり$0.810317で、前回の3月期の$0.882118と比べると約8%減配しています。
一方、昨年2020年の6月期の分配金は1株当たり$0.83680でしたので、昨年同時期と比べても約3%減配しています。
1株あたりの分配金 | 今回の増減配率 | |
---|---|---|
2020.6 | $0.879497 | -7.87% |
2020.9 | $0.850765 | -4.75% |
2020.12 | $0.923235 | -12.23% |
2021.3 | $0.882118 | -8.14% |
2021.6(今回) | $0.810317 | ー |
直近1年の中では、最も低い分配金額となりました。
HDVは昨年のコロナショックの中、ほとんど減配しなかったことから不景気耐性が強いETFであることを印象付けました。
その後も、増配を続けていたことから今回も分配金を期待していたところですが、蓋を開けてみると減配という空しい結果になってしまいました。
MUNA SEA・・
HDVの利回り
発表されたHDVの利回りは、6/11の終値($98.3094)ベースで分配利回りは3.30%となっています。
この利回りは、今回の分配金を4倍した場合の利回りです。
仮に、直近1年間の分配実績ベースで計算すると、6/11の終値($98.3094)ベースで分配利回りは3.52%となります。
高配当ETFとしては物足りなさを感じざるを得ない
一方、分配利回りと株価の上昇率を加味したトータルリターンは24.69%であり、まずまずの成績です。
ただ、コロナの暴落を踏まえた成績と他のETFの直近1年のトータルリターン(VYM 39.34%、SPYD 55.15%、VOO 41.88%)を考えると、HDVが見劣りしてしまうのは否めません。
米国高配当ETF3兄弟(SPYD、VYM、HDV)の中では最も控えめなパフォーマンスですが、不景気耐性があるETFであることを考えれば決して悪くないパフォーマンスです。
私の今後のHDV投資計画
HDVは先日高値更新したこともあり、今回の減配で分配利回りが3.5%を下回ってしまいました。
私は長期投資のモチベーションを維持するために、7%以上の高い利回りが期待できるインデックスファンドではなく高配当ETFに投資してインカムゲインを得ることを志向しています。
そのため、現在私は高配当ETFに求める分配利回りとして、3.5%以上を投資基準としています。
HDVは決して悪いETFではありませんが、私の投資方針においては今後HDVへの投資は停止することとします。
正直、私のポートフォリオのバランスを考えるとHDVは買い増すべきとも思いますが、現在は高配当ETFを積極的に購入していきたいのと、高配当ETFとして見たときにHDVが私の基準に達しないことが分かりました。
また、投資のための余剰資金が少ないということもありますし、投資方針を変えて(基準を曲げて)しまうと今後の投資判断に影響する懸念もありますので、ここは当初の投資方針に基づいて一旦積立はお休みしたいと思います。
あくまでも、今回のHDVの分配利回りと今の投資方針に基づくもので、9月のHDV分配金状況や投資方針の定期見直しの際に再度HDVの購入判断をしたいと思います。
まとめ
2021年6月期のHDV分配金が発表されました。
分配金は1株あたり$0.810317で、分配利回りは3.30%となっています。
HDVは直近1年のトータルリターンは24.69%とSPYD、VYMに比べて低めですが、不景気耐性の高いETFとなってます。
HDVは高配当ETFの中では保守的なETFではありますが、安定して分配金は出しますし株価の成長性も期待できます。
今回の分配金の発表をもって私は一旦HDVの積み立てを停止しますが、高配当ETFへの投資をバランス良くしたい場合はSPYDとHDVとVYMを同額で保有しておくとリターンを得つつ、減配リスクを軽減できる黄金比になるのではないかと思います。
コメント