先日購入したGarmin VENU SQ Music。
こちらのレビュー記事を読んで下さった方から、「購入する際に参考にした」旨のコメントをたくさん頂きました。
記事を読んでくださった方、本当にありがとうございます。
私自身このGarmin VENU SQを購入する際に気にしたことは、やっぱりみんな気にしていたんだな、と実感しました。
自分は結構ニッチなところにもこだわった&辛口レビューしたと思いましたけど、参考になって何よりです!
Garmin VENU SQを購入しようか迷っている方、気になることがある方、コメント頂ければできる範囲になりますが確認してお伝えいたしますので引き続きよろしくお願いします。
また、Garmin VENU SQを購入した方(特に初めてのガーミンデバイスの方)、一緒に使い方を勉強して使い倒しましょう!
私自身初めてのガーミンデバイスですが、かなり気に入っています。
いつもは家でゴロゴロしたいと思っているはずの自分が、コイツのおかげで意識的に「ランニングしたい!」と思わせてくれます。
現代においては、健康はスマートウォッチをつけることから始まります。
私がスマートウオッチを選ぶ際に特に重視したポイントは3つあります。
前回はGarmin VENU SQ Musicで音楽を取り込むことに成功しました。
今回はGPSの精度についてレビューしたいと思います。
Contents
GPS
最初に前置きですが、「GPS(Global Positioning System)」は、アメリカが軍事用に打ち上げた衛星測位システムのことです(狭義)。
衛星測位システムはアメリカのGPS以外にも、ロシアやEUや日本、中国等が保有している衛星測位システム(GLONASS、Galileo、みちびき(QZSS)等)があり、これらは正確に言うと上記の(狭義の)「GPS」ではありません。
ですが、ここではアメリカ、EU、日本の衛星測位システムの総称として、広義での「GPS(Global Positioning System)」としてGPSと書くこともありますので、そこはどちらの意図で書いているかは文脈と雰囲気でお察しくださいませ。
GPSについては、GarminのHPにも説明がありますので、もっと詳しく知りたい方はご一読を。
Garmin VENU SQが対応している衛星測位システム(GPS)
Garmin VENU SQが対応している衛星測位システム(GPS)は以下の衛星に対応しています。
Garmin VENU SQでは、このうち「GPS」と「みちびき」をデフォルトで捕捉し、それに加えて「GLONASS」か「Galileo」を追加で選択(捕捉)することで、高い精度での位置測位ができるようになります。
昔は、GPSのみに対応している製品(カーナビやスマートフォン)が主流でしたが、10年程前からGLONASSに対応する製品が市場に流通し始めました。
みちびき、Galileoに対応している製品はここ3-4年前から一部の高価な製品に対応されてきています。
ただし、多くのGPSに対応している程測位精度が良くなるか?というとそれはまた別の話で、多くのGPSに対応することで精度が良くなる場合もありますが、GPS(or現在地)の位置によっては逆にノイズとなって精度が悪くなる場合もあります。
衛星から降ってくる有効な測位情報を選別して現在地を割り出す手法はメーカー毎に異なるので、同じGPSに対応していてもメーカー/製品毎に測位結果・精度が異なる場合があります。
Garmin VENU SQでGPSを捕捉&トラッキングする方法
Garmin VENU SQでGPSを捕捉&トラッキングするには、アクティビティを選択する必要があります。
GPS捕捉&トラッキング手順
右上のボタンを短く押します。
アクティビティを選択します。
屋内のアクティビティ以外なら何でもいいですが、今回は「ラン」を選択します。※
アクティビティの選択に迷うかもしれませんが、ここで選択したアクティビティは「Garmin Connect」で表示されるアクティビティ履歴名の一部に使われます。
逆に言うとそれだけなので、あまり気にしなくてよいです。
アクティビティの履歴名も後で好きな名前に変更できます。
GPSの補足が始まりますので、待ちます。
GPSの補足が完了したら、右上のボタンを短く押すことでトラッキングが開始します。
捕捉GPSの変更手順
トラッキングの設定はデフォルトで「みちびき+GLONASS」となっています。
変更する場合は、GPS捕捉時にメニューを開きます。
「設定」をタップします。
一番下の「GPS」に捕捉中のGPSが表示されます。
変更する場合は「GPS」をタップします。
捕捉したいGPSをタップします。
これで、準備OKです。
GPS精度検証
GPSのトラッキングができるようになったところで、測位精度を検証してみたいと思います。
とはいえ、私は数センチ単位で位置情報を記録したいわけではありませんが、少なくともどの道を歩いたか/走ってきたかを判別できるくらいの精度で記録を残したいと思っています。
そこで、いままで私が使っていたGPSロガーと比較をして、同等の精度で記録できていればOKとします。
もともと、GPSロガーを別に持ち歩きたくないという背景があってスマートウォッチを購入したので、ここはGarminに頑張ってほしいところです。
比較対象(HOLUX M-241 Plus)
比較対象となるのはこちら。
HOLUX M-241 Plus。
写真の奥に移っている黄色いのは旧作のHOLUX M-241です。
どちらも現役ですが、HOLUX M-241 Plusの方はみちびきとGLONASSに対応しているので、今はHOLUX M-241 Plusを愛用中です。
しかし、このHOLUX社は今は無くなってしまったらしく、詳細な製品仕様が見れませんでした。
ご容赦くださいませ。
対応しているGPSはGarmin VENU SQと同じこの製品と比較したいと思います。
検証条件
それぞれの測位条件を示します。
Garmin VENU SQ | Holux M-241 plus | |
---|---|---|
GPS | GPS+みちびき+GLONASS | GPS+みちびき+GLONASS |
ログ間隔 | スマート | 5秒間隔 |
測定位置 | 左手首 | 胸ポケット |
Garmin VENU SQのログ間隔は細かく調整できないため、デフォルトの「スマート」で取得します。
「スマート」は固定間隔でのログ取得ではなく、Garmin曰く、バッテリーを維持するために加速や動きを検知した時にログを残すそうで、細かいログ取得のアルゴリズムは非公開だそうです。
ただ、スマート設定意外には「毎秒(1秒間隔)」でのログ取得しか選べないため、今回は少しでも公平に比較するためにスマートで行きます。
Holux M-241 plusはスマートウォッチじゃないので、腕ではなく胸ポケットにいれてトラックデータのログを取ります。
装着位置が手首と胸で、本体のブレ方に差がありますが、結果にどう影響するか?
外は快晴。
川沿いの小道をランニングして軌跡を確認します。
両者ともGPSを捕捉した状態で実験をスタートします。
検証結果
ログを取得した結果、以下のようになりました。
- 赤線・・・Garmin VENU SQ
- 青線・・・Holux M-241 plus
ランニングした経路なので道の上に線惹かれことを期待しますが、両方とも川の上をジャンプしている部分が数か所ありますね。
もちろん、飛んで移動したわけではありません。
正確ではありませんが、大きくズレてもいません。
概形はどちらも捉えています。
ちなみに、下の画像は川沿いに走った部分です。
行きと帰りで川沿いの道を変えてみたのですが、これは少しわかりにくいですね。
ここでも、Garmin VENU SQ(赤線)の方は川に入っている部分もありますし、Holux M-241plus(青線)の方も道の外にはみ出ている部分があります。
いかがでしょう?
私としては多少の誤差はあるものの、概形は概ね捉えていますし極端にズレた部分や大きなブレは無いように見えます。
あくまでも一発勝負の1つのサンプルなので、何度か記録を取ると良し悪しがはっきり出るかもしれません。
結論
以上の結果から、私はHolux M-241 plusと同等の精度で記録できていると判断しました。
どちらも私が期待するGPSの精度は満たしてくれています。
同等の精度なら、Garmin VENU SQに移行してもよさそうですね!
相対的には一致していますが 、やっぱり誤差は目につきます。
だけど、これはGPSの限界かもしれません。
これならHolux M-241plusから移行できそうです!
まとめ
Garmin VENU SQのGPS(みちびき+GLONASS)精度を検証しました。
絶対評価としては、多少の誤差がありますが概ね概形は捉えており、ランニングコースを記録する用途であれば問題ないレベルだと思います。
また、相対評価としてこれまで私が愛用していたHolux M-241 plusと比較しましたが、同等の結果が得られました。
これにより、少なくともHolux M-241 plusからGarmin VENU SQのGPSに移行する余地ができました。
ただ、これは1つの結果。
条件や状況によって結果が変わることも考えられるので、引き続き検証してみたいと思います。
また、実用性の面においてはバッテリーの持ちは重要な指標になります。
Holux M-241 plusは単三電池で駆動し、1本につき12時間以上持ちます。
また、替えの電池を持ち歩けば旅行先や外出先でも、バッテリーを延命できるという長所があります。
一方、Garmin VENU SQはバッテリーの持ちが6時間と短いのネックなります。
日常の使用には問題ありませんが、実際に私は6時間を超えるトラックログを残したいことが年に何度かありますので、まだまだHolux M-241 plusにはお世話になりそうです。
参考になれば幸いです。
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