私が考える自宅サーバ運用のメリット・デメリット(2020年10月)

私が考える自宅サーバ運用のメリット・デメリット 自宅サーバー
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近年、VPSサーバ(レンタルサーバ)の利用料も安くなってきており、ブログやファイルサーバの用途ではサーバを自前で持つよりも、レンタルした方が安上がりなことが多いです。
サーバを運用している方の意見として、

ある人
ある人

安いしメンテ不要だし、自宅サーバを持つ意味なんてない

であったり、

ある人
ある人

サーバ持つなら、自宅サーバ以外考えられない!

などがあると思います。

しかし、これは全部間違ってはいないんですよね。

なぜなら、サーバを使ってやりたいことが人によって違うからです。

つまり、サーバはいろんな用途で役立つということなんです。

なので、

私

~~だから、レンタルサーバにしましょう!

とか、

私

自宅サーバを構築するべきですよ!

等ということは言えません。

これは、賃貸と持ち家どっちが得か?の議論と似ていますね。

ですが、それで片付けてしまうと身も蓋もない記事になってしまうので、本記事では自宅サーバを実際に運用している「私が考える」自宅サーバのメリット・デメリットを紹介したいと思います。

これからサーバを構築しようと考えている方に向けて、少しでも参考になれば幸いです。

我が家のネットワーク構成とサーバの用途

我が家のネットワーク構成とサーバの用途については、こちらの記事で紹介しています。

私が考える自宅サーバのメリット・デメリット

私のように、自分でサーバを用意し、自分で構築運用をする必要性やメリットはあるのでしょうか?もちろん、私はメリットが大きいと感じているので自宅サーバを運用しています。

一方で、やっぱりレンタルサーバの方が良い面(自宅サーバのデメリット)もあります。
ここでは、自宅サーバのメリット・デメリットを改めて考えみたいと思います。

しかし、その答えは人によって、あるいは目的や用途によって考え方が変わってくるかもしれませんので、あしからず。

私のマシン

参考までに、私の自宅サーバはこちらです。

ECS 小型デスクトップパソコン LIVAZ-8/240-W10Pro(N4200)TS

不必要なスペック(無駄に高いサーバ)にならないよう、自分の目的に応じて選択した結果このサーバのn4200モデルを選択しました。

場所も取らない&省電力ですし、必要なインタフェースは備えていますから、自宅で使う分には問題ありません。

私は様々な用途で自宅サーバを使っており、動画のエンコードもたまにしますが、メモリ8GB以上を選択すればエンコード等しても性能的に問題はありません。

ちなみに、こちらはWindows10マシンですが、私はUbuntuを上書きインストールして自宅サーバを構築しています。

自宅サーバを保有することのメリット

自宅サーバを保有することのメリット

私が考える自宅サーバのメリットは以下の6つです。

自宅サーバのメリット
  1. 維持費(ランニングコスト)が安い
  2. 拡張性が高い
  3. Linux/ネットワークの知識が身に付く
  4. 外部にデータを預けなくて済む
  5. 容量が大きいデータを扱える
  6. アプリケーションの制約がない

維持費(ランニングコスト)が安い

自宅サーバの維持費はレンタルサーバに比べて安いです。レンタルサーバの維持費はおよそ月額1000円前後から。

これに対して、自宅サーバの維持費は電気代のみです。

自宅サーバの電気代は,サーバのスペックによりますが、私の自宅サーバは最大消費電力が15whなので、常にフル稼働していても電気代は最大で約300円/月くらいです。

実際のところ常にフル稼働ということはないですし、そもそもフル稼働するような使い方はしていないので、電気で代はもっと安いと思います。

意外と安い(?)ですよね。

仮に、Raspberry Pi( 最大消費電力5w )でサーバを組んだとすると、最大で約100円/月になります。

ファイルサーバやNAS用途だと、Raspiでも十分使えます(使ってました)。

この差は毎月のことなので、長期間自宅サーバを運用するほどお得になります。

拡張性が高い

サーバのスペックを用途に合わせて自由に拡張できる点は、自宅サーバのメリットだと思います。

例えば、ストレージの容量

レンタルサーバだと、100GBとか、500GBが割り当てられています。

例えば,友人に写真や動画を共有したい場合は、ストレージが不足することがあります。

こんな時、自宅サーバならデータ量に合わせてHDDを自分で増やすことができます。

私は外付けHDDを購入して増設していますが、4TBで8000円程度でした。

レンタルサーバでも、プランを変えればストレージ容量を増設することはできますが、ランニングコストが高くなります。

また、ニーズに合ったスペックが無ければ不必要に高いプランを購入することになります。

CPU/メモリ/ストレージの他にもカメラを接続したりや地デジチューナを接続する等、自分の用途に合わせてサーバを拡張できることはレンタルサーバではできない自宅サーバのメリットの一つだと思います。

Linux/ネットワークの知識が身に付く

これは結果論かもしれませんが、自分でサーバを調達し、構築し、運用することで、サーバ運用のノウハウやLinux・ネットワークの知識が身に付きます。

例えば、ブログの公開。

ブログを公開するために、ドメインを取得したり、DNSを設定したり、Linuxをインストールしたり、Apacheをインストールしたり(最近はNginxかな)。

cgiやphpやpython等のプログラミングの知識が必要になります。

wordpressを活用するにしても、インストール方法やプラグインの使い方等、何をやるにしても様々な知識がつきます。

こうした知識は、何も自宅サーバを運用するためだけの知識ではありません。

ちなみに、ドメイン取得なら「お名前.com」が安くてお勧めです。実際、私はこちらでドメインを取得しました。

外部にデータを預けなくて済む

大切な写真や動画があったとして、外部に保存することに抵抗はありませんか?私は抵抗があります。

サーバをファイルサーバやNASとして使う場合、あなたが配置したファイル・データが誰かに見られているかもしれません。個人情報が流出されたらどうしますか?考えただけでもゾッとしますよね。

ある人
ある人

暗号化しておけば良いじゃないか。

という意見はありますが、利便性を損ねて暗号化する煩わしさに目を瞑れるなら、問題ないかもしれません。

それでも、外部サーバやレンタルサーバで提供している自動暗号化サービスは使わない方が無難です。

なぜなら、悪意があればそのサーバの管理者は復号することができるからです

そもそも公開することが目的であるファイル・データなら気にしなくても被害はありませんが、気持ちが良いものではありませんね。

自宅サーバなら、外部に公開しない限り、外からデータを見られることはありません。

逆を言うと、セキュリティ対策をしっかりする必要があります。

容量が大きいデータを扱える

容量の大きなデータをサーバに保存したいとき、レンタルサーバだと不都合があります。

それは、上記でも挙げたストレージ容量の問題もありますが、データ転送量にもボトルネックがあります。

例えば、xserverでは、転送量が150GB/日を超えると利用を制限される場合があります。

動画はあるけどそんなに大きなファイルを置かないし、上限まで使うことなんてないよ

と思った方、よく考えてください。

例えば、あなたが旅行で動画を撮影し、500MBのファイルにまとめてブログでストリーミング配信したとします。

この場合、
  上限150GB ÷ 0.5GB = 300
つまり、最大で300人/日があなたの動画を視聴したら、上限に達してしまいます。

もし、ブログ配信 で収益化を目指していたら、最大300PV/日というのはちょっと寂しいですよね。

動画のサイズや数が増えればそれだけ視聴できる人が減ってしまうことになります。

よりデータ転送量の上限が高いプランを契約すればこの問題はなくなりますが、ランニングコストは高くなります。

ちなみに、レンタルサーバを利用するなら、ストレージの容量とデータ転送量はセットで考えることをお勧めします。

レンタルサーバの場合は、データ転送量の制限の方がボトルネックになりがちなのでサーバ用途に応じて検討が必要です。

また、外部サーバはインターネットを経由してデータをやり取りすることになるので、大きいファイルをやり取りする場合は回線速度(NW帯域)もネックになってきます。

1GBのファイルをアップロードするのに1時間かかると、ちょっと辛いですね。

なお、自宅サーバならデータ転送量や回線速度の制約はありません。

アプリケーションの制約がない

レンタルサーバの場合、使うアプリケーションの導入を制限されたり、利用するバージョンが指定されることがあります。

例えば、DBやApache等。

その結果、コンテンツが生かせない。といった結果になってしまう場合があります。

レンタルサーバを選定する際は、アプリケーションの制約もよく確認してみてください。

あまり安さにこだわっていると、結果的に使いづらい場合があります。

自宅サーバなら、基本的にアプリケーションの制限はありません。

自宅サーバを保有することのデメリット

自宅サーバを保有することのデメリット

ここまで、自宅サーバのメリットを挙げてみましたが、デメリットはどうでしょうか。

私が考える自宅サーバのデメリットを書き出してみました。

自宅サーバのデメリット
  1. 初期投資(イニシャルコスト)がかかる
  2. メンテンナスが必要
  3. セキュリティ対策が必須
  4. 物理的なサーバ設置スペースが必要
  5. 固定のグローバルIPアドレスが必要
  6. 自己責任

初期投資(イニシャルコスト)がかかる

自宅サーバの場合、サーバを自分で調達する必要があります。

特に、どれくらいのスペックのサーバを買うか、はとても重要です。

なぜなら、今の使い方に合わせたサーバのスペックを選定すると、使い方が変わったときに買い替えが必要になってしまいます。

一方で、余裕を見て高いスペックのサーバを購入してしまうと、結果的にスペックが必要なかったり、無駄に高いサーバを買うことになってしまいます。

私の場合は、高いサーバを買わず、今の使い方の性能要件に合わせて自宅サーバを数年毎に買い替えています。

理由は、

  • 不必要なスペックにお金を払いたくない
  • サーバのコスパは年々下がっていく
  • サーバを買い替えるタイミングで、OS/MWのセットアップを行うので知識がアップデートされる
  • 気分が上がる

こんな感じでしょうか。

とは言え、どうしても自宅サーバは導入コストがかかってしまいます。

レンタルサーバはランニングコストがかかる分、安定して使えることがメリットです。

メンテンナスが必要

自宅サーバは、メンテナンスが欠かせません。

特にセキュリティ対策は日進月歩で変化していくので、こまめに更新が必要です。

具体的には、OS・MW・アプリケーションのアップデートです。

自動更新で実施することもできますが、私は サーバの状態を把握しておきたいので手動でメンテしています。

アップデートしたことによって、コンテンツの挙動が変わってしまった!なんてことも時々あるので、アップデートする前の確認作業が結構泥臭いです。

後は、メモリ使用量ディスク容量を定期的にチェックして、不足していたり不具合があったりすると、物理的に交換したりしています。

上記と合わせて、定期的なバックアップ作業も必要になります。

物理的なサーバ設置スペースが必要

自宅サーバを運用するには、物理的に設置する場所を確保しなければなりません。

機械なので熱を持ちますし、熱を冷ますためにファンを回します。

そのため、設置場所によっては熱対策騒音対策が必要になってきます。

私の場合は持ち家 、 1階の天井裏(1階と2階の間)のスペースが開いていたのでそこに配置しています。

1階天井裏は部屋と違って温度の低いのと、音が漏れないのでサーバを置くには最適な場所でした。

作業する際は基本的にリモートですし、サーバを直接触るのは半年に一回あるかないかなので問題なしです(我ながらいい場所だと思っています。天井裏オススメです)。

賃貸で生活していた時は、サーバの設置場所や夏場の熱対策・騒音対策に困ったので、デメリットかなと思います。

良かったら、自宅のネットワーク構成とサーバ設置場所については以下の記事を参考にしてみてください。

固定のグローバルIPアドレスが必要

自宅サーバのコンテンツを公開したい場合、インターネットサービスプロバイダ(ISP)から固定IPアドレスを払い出してもらうか、DDNS等のサービスを利用する必要があります。

設定作業を無くす意味でも、通常はISPから固定IPアドレスを貰った方が良いです。

ドメイン名の自由度も上がります。

私は、NURO光を使っています。NURO光は固定IPアドレスを公式に提供しているわけではありません(固定IPアドレスのオプションサービスもありません)が、ここ数年、IPアドレスが変わったことはありません^^

今後、固定IPアドレスでは無くなってしまう可能性はありますが、利用料金も安いですし、その時まではこれでいいかなと思って使っています。

NURO 光

私

一般家庭育ちのサラリーマンだし安さ優先です。

自己責任

これはデメリットなのかは微妙なところですが、サーバを運用するにあたってはすべて自己責任になります。

サーバがダウンしても、ウィルスに感染しても、データが吹っ飛んでも、自己責任です。

私は自己責任のもと、こまめにメンテナンスしたり、バックアップを取得するなどして、そういったリスクに備えています。

そういったリスクを踏まえて、費用対効果を考えても、私は自宅サーバを運用することにしています。

まとめ

まとめ

自宅サーバのメリット・デメリットは人(目的)によって違ってきます。

私が考える自宅サーバのメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット

自宅サーバのメリット
  1. 維持費(ランニングコスト)が安い
  2. 拡張性が高い
  3. Linux/ネットワークの知識が身に付く
  4. 外部にデータを預けなくて済む
  5. 容量が大きいデータを扱える
  6. アプリケーションの制約がない

デメリット

自宅サーバのデメリット
  1. 初期投資(イニシャルコスト)がかかる
  2. メンテンナスが必要
  3. セキュリティ対策が必須
  4. 物理的なサーバ設置スペースが必要
  5. インターネットがボトルネック
  6. 自己責任

あくまでも私の意見ですが、皆さんの考えは変わりましたでしょうか?

私は自宅サーバ派ですが、当然、レンタルサーバを否定するものではありませんし、どちらかを選択すべきでもありません。

例えばこの先、このブログのPVが急激に増えてサーバの性能が追い付かなくなり、徐々に自宅サーバのデメリットが相対的に大きくなれば、ブログはレンタルサーバに切り出して自宅サーバとレンタルサーバ両方を運用するかもしれません。

これからサーバを構築しようと考えている方は まずはサーバを使って何をやってみたいか、どんな使い方をしたいかをイメージしてみると自分にとっての最適解が見つかると思います。

また、今見つけた答えは今後変わるかもしれません。

皆さんにとってのベストなサーバ運用方法の参考になれば幸いです。

ECS 小型デスクトップパソコン LIVAZ-8/240-W10Pro(N4200)TS

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