2月23日。
権利付き最終日の1営業日前のこの日、私は優待目的でクロス取引(つなぎ売り、優待クロス)をしようとしたのでした。
クロス取引とは、権利付き最終日に株の現物購入と信用売り(空売り)を同時に実施することで、株の譲渡損益のリスク0で株主優待の権利だけを得る方法です。
この取引は裏ワザでもなんでもなくて、証券会社も認めている株取引手法になります。
要するに、ほぼ無料で株主優待の権利だけを得ることができます。
しかし実は私、優待クロスの存在は知っていたのですが、これまで実際にやったことがありません。
この度、何事も経験だと思い実際に優待クロスに挑戦してみました。
何事も経験だ!
今回目星をつけた2月の優待銘柄は、吉野家ホールディングス(9861)です。
株主優待の内容は以下の通り。
・100株~999株の株主様:
https://www.yoshinoya-holdings.com/ir/info/complimentary.html
2月末、8月末の半期毎に10枚の300円サービス券を進呈いたします。
・1,000株~1,999株の株主様:
2月末、8月末の半期毎に20枚の300円サービス券を進呈いたします。
・2,000株以上の株主様:
2月末、8月末の半期毎に40枚の300円サービス券を進呈いたします。
クロス取引の大まかな手順は、以下です。
- STEP1権利付き最終日の寄付で売り注文(一般信用取引)を入れる
- STEP2権利付き最終日の寄付で買い注文(現物取引)を入れる
- STEP3権利付き落ち日に現渡を注文する
この手順は理由を考えると簡単です。
基本的には、優待の権利が得られる日(=権利付き最終日)の取引終了時点で優待株を持っていればいいのです。
言い方を変えると、権利付き最終日にだけ優待株を持っていれば、その翌日(=権利落ち日)に売っても株主優待を貰う権利が得られます。
しかし、市場が開いてる時間帯に株式を売買してしまうと買値と売値に差が出てしまい、たいていの場合は損をしてしまいます(権利付き最終日に株価が上がり、権利付き落ち日に株価が下がる傾向があるので)。
そこで、株の現物購入と信用売り(空売り)を同時に注文して、譲渡損益のリスクを0にするというのがクロス取引のポイントになります。
信用売りというは自分の信用で株を売るという事で、証券会社に株を立て替えてもらって、その時の株価で株を売ったことにし、後で現物株で返済する(現渡)ということができます。
なので、優待株の「信用売り」と「現物買い」を権利付き最終日に同時注文することで、買値と売値をイコールにする訳です。
これは、権利付き最終日の前営業の取引時間外に注文します。
そして、信用売りで証券会社に借りた株をすぐ返すのではなく、あえて権利付き落ち日に返す(現渡)ことで、譲渡損益を0とした状態で株主優待の権利だけを得るのです。
上記の手順は、この信用売りと現物買いの注文を同時に入れて、翌日に現渡しする手順になっているわけです。
ちなみに、クロス取引においては証券会社から株を立て替えてもらう必要があるので、証券会社に株のストック(在庫)が無ければ信用売りは出来ません。
また、証券会社に株を立て替えて貰っている訳なので、信用売り~現渡しするまでの日数に応じて手数料が発生します。
理解はした。後は実践あるのみ!
ということで、実際にSBI証券で優待銘柄の信用売り注文を入れてみます。
権利付き最終日前日に注文するのがポイントです。
中段右側にある「信用売り」をクリックします。
すると・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
想定外の画面が出てきました/(^o^)\
あれ?
どうやら、信用売りをするためには事前に「信用取引口座」を開設する必要があるようです。
そして、信用取引口座の審査には1-2営業日かかります。
今日は権利付き最終日前日。 \(^o^)/オワタ
ということで、私の2月のクロス取引は未遂に終わりました。
消化不良となり申し訳ありません。
3月の優待クロスでリベンジしたいと思います。
はじめて優待クロスをしようとしている方は事前の「信用取引口座」の解説をお忘れなく!
参考になれば幸いです。
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