今日ポストを見ると、少し大きめのサイズの封筒が入っていました。
忘れていましたが、難病手帳(=特定医療費(指定難病)受給者証)の更新が届いたようです。
本記事では、 特定医療費(指定難病)受給者証の審査期間について述べたいと思います。
お時間があれば以下の記事もぜひ読んでください。
Contents
特定医療費(指定難病)受給者証とは
国と東京都福祉保健局が提供している指定難病患者を対象とした医療・保険の助成サービスを受けるための認定書です。
認定を受けた疾病(指定難病の場合は、当該疾病に付随して発症する傷病を含む。)に対する医療及び一部の介護サービス(指定難病の場合は都道府県の指定した医療機関(指定医療機関)で受けたものに限る。)に関する費用について、医療保険等適用後の自己負担分を助成します。
東京都福祉保健局HP
具体的な助成内容は、以下のとおりとなります。
(1) 医療費等の3割を自己負担している患者さんについては、負担割合が2割になります(もともとの負担割合が1割又は2割の方は、変更ありません。)。
(2) 所得状況(区市町村民税の課税状況等)に基づき、月ごとの自己負担上限額が設定され、同月内の医療等に係る費用(複数の医療機関、薬局等で受けたものを合算する。)について、当該上限額を超えた自己負担額は全額助成されます。
指定難病患者を対象とした受給者証のため、誰でも入手・申請することができるわけではありません。条件を満たしかつ審査によって受給資格を認定される必要があります。
難病患者の特典(?)
一部、施設入場料やサービスが割引になることがあります。
(施設/サービスの割引例)
・サンシャイン水族館 2,200円→1,100円
・SKY CIRCUS サンシャイン60展望台 1,200円→600円
・コニカミノルタプラネタリウム“満天” 1,500円→750円
・古代オリエント博物館 600円→300円
・NTTドコモ ハーティ割引 月額使用料が60%割引 等
・ソフトバンク ハートフレンド割引(ホワイトプラン)
ホワイトプランの基本料934円/月が無料 等
・au スマイルハート割引 月額利用料:無料
・市区町村の難病助成制度 月15500円支給(条件あり)
難病を宣告された当初は精神的ショックを受け、悲観的に考えましたがこうした難病患者だからこそ受けられる特典があることを知り、多少は救われた気持ちになりました。難病患者の金銭的負担や精神的苦痛からすると、微々たるものですが、こうしたサービスが民間企業や行政から提供されているのはとても有難いです。
初回の受給者証の申請(2019年2月)
私の場合、難病(潰瘍性大腸炎)を患ったのが、2019年1月です。その後、即入院となり、ベッドの上で特定医療費(指定難病)受給者証の申請書を記入しました。
板橋区の保健所に提出したのは2月8日です。実際に受給者証が届いたのは4月中旬でしたが、受給者証の申請日である2月8日の分から助成が受けられました。入院費は一旦全額(と言っても高額医療費支給制度があるので8万円程) 負担し 、後日受給者証を病院に提出して医療費を再計算してもらい、東京都医療保険局に差額を請求することになります。私の場合は、2月1~7日は3割負担、2/8~29日は2割負担で入院費が再計算されました。
ちなみに、助成の対象は難病に関する医療費のみです。
更新申請受付期間
私の場合は、2019年2月に受給者証を初めて申請しており、実際に受給者証が手元に届いたのは4月でした。しかし、有効期限は翌年の申請月末(平成32年(2020年)2月末)までとなっています。初めて受給者証を更新する方は、受給者証到着から実質1年未満の有効期限となるため、更新タイミングに注意が必要です。
少し古いですが、特定医療費(指定難病)受給者証を更新する際の受付開始日と受付期限を残しておきます。
受給者証の有効期限 | 受付開始日 | 受付期限 |
平成32(令和2)年 1月31日 | 令和元年9月2日(月) | 令和元年11月1日(金) |
平成32(令和2)年 2月29日 | 令和元年10月1日(火) | 令和元年11月29日(金) |
平成32(令和2)年 3月31日 | 令和元年11月1日(金) | 令和2年1月10日(金) |
平成32(令和2)年 4月30日 | 令和元年12月2日(月) | 令和2年1月31日(金) |
平成32(令和2)年 5月31日 | 令和元年1月6日(月) | 令和2年2月28日(金) |
平成32(令和2)年 6月30日 | 令和元年2月3日(月) | 令和2年4月3日(金) |
私は、初めてのことだったのでてっきり1年間の有効期限があると当初思い込んでしまっていたので、受付期限だった「令和元年11月29日」に申請書の提出が間に合いませんでした。
もし
特定医療費(指定難病)受給者証の更新を忘れてた!受付期限に間に合わない!!
と思っている方、ご安心ください。 受付期限に間に合わなくても、遅れてでも不備なく更新申請書類を保健所(or保険局)に提出したら受付してもらえましたので焦らずに準備を進めてください。ただし、切れ目なく手元に受給者方を持っておきたい方は、受付期限を守ってくださいね。
受給者証の有効期限を過ぎてから申請した場合は、新たな有効期限の開始は申請日からとなりますのでご注意ください。(なお、受給者証の有効期限から6か月を経過する日までは、更新手続きが可能です。)
例:受給者証の有効期限が2月29日の方が、3月6日に申請をした場合
⇒新しい受給者証の有効期限は3月6日からとなります。
受給者証の申請・更新はすぐにできない
受給者証の更新(申請)は書類を書けば申請できるわけではありません。 臨床調査個人票(診断書) を医師に依頼して様式に記入してもらう必要があります。私のかかりつけの病院では、この書類の作成に2週間かかりました。また、文書作成料として7700円(保険適用外)の負担が生じました。医者や病院によって書類作成にかかる日数や費用が変わりますが、多少の時間・費用がかかりますので覚えておきましょう。
その他、住民票や課税証明書、マイナンバーカード等、申請に必要な書類がありますので事前に確認しておくことをお勧めします。
そのほか、身分証明書のコピー等を準備する必要がありますので、申請書類の準備には余裕をみて1か月はかかると思って準備を進めると良いです。
審査(更新書類申請~受給者証到着)の期間
私が 特定医療費(指定難病)受給者証の更新申請を板橋区の保健所に提出したのは2月7日です。有効期限が2月29日だったので、本来は11月29日までに提出する必要がありましたが、遅れて提出しました。そのあと、4月1日に更新された給者証が到着したので、審査におおよそ2か月かかったことになります。
今年はコロナの件で東京都福祉保健局の対応があったと想像しますが、それが審査に影響したかはわかりません。
更新された受給者証の有効期間
更新された受給者証の有効期間は令和2年3月1日~令和3年2月28日でした。 旧受給者証の有効期限が 平成31年2月8日~平成32年2月29日でしたので、更新手続きが遅れて受給者証の受取が4月1日になりましたが、受給資格は切れ目なく更新されていました。
また、同封された書類の中に「医療費支給申請書 兼 口座振替依頼書(難病用)」が同封されており、旧受給者証の有効期限が切れてから新しい受給者証が届くまでの間に発生した医療費についても助成対象となり差額を請求することができます。ちなみに、私はその間の通院・診察が無かったので必要ありませんでした。
まとめ
特定医療費(指定難病)受給者証の更新について記事にしてみました。受給者証の更新申請の受付期限は有効期限の3か月前となりますので、準備に1か月ほどの期間を見て早めに準備しておくことをオススメします。
また、更新申請の受付期限を過ぎても更新の申し込みは可能です。私自身、更新申請書類を受付期限を過ぎて提出しましたが、受給資格も継続されますのでご安心ください。
また、更新申請から受給者証が届くまでに2か月程度がかかるため、遅れて提出した場合は手元に受給者証が無い期間が出てしまう可能性があります。その間に病院で受診すると請求手続きが必要になるので煩わしさも覚悟しておきましょう。
有効期限が切れる前に保健所に申請しないと、受給資格を失いますので注意してください。
私もそうですが、受給者証は難病持ちにとって非常に大切なものです。万が一にも意図せず失効しないよう、早めの対応を心がけましょう!
自治体の助成については、以下の記事も参考にしてください。板橋区以外でも助成がある自治体はあるので確認してみてください。
参考になれば幸いです。
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